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総-4-2○最適使用推進ガイドラインについて (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00160.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第528回 9/14)《厚生労働省》
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2.本品の特徴、作用機序
キムリア点滴静注(一般名:チサゲンレクルユーセル、以下、「本品」という)は、
患者末梢血由来のT細胞に、遺伝子組換えレンチウイルスベクターを用いてCD19を特異
的に認識するキメラ抗原受容体(CAR)を導入し、培養・増殖させたT細胞を構成細胞
とし、医薬品と同様に薬理的作用による治療効果を期待して、点滴で静脈内に投与され
る再生医療等製品である。
本品に遺伝子導入されるCARは、CD19を特異的に認識するマウス由来scFv、ヒトCD8
αヒンジ及び膜貫通ドメイン、並びに細胞内シグナル伝達ドメインであるCD3-ζ及び
4-1BBから構成され、CD19を発現した細胞を認識すると、導入T細胞に対して増殖、活
性化、標的細胞に対する攻撃及び細胞の持続・残存に関する信号を伝達する。本品のこ
れらの作用により、CD19陽性のB細胞性の腫瘍に対し、腫瘍細胞を死滅させる効果が長
期に持続することが期待される。
本品の製造に先立ち白血球アフェレーシスを行う必要があり、本品投与前には移植細
胞の生着促進等を目的としたリンパ球除去化学療法(以下、
「LD化学療法」という)を
行う(本品の投与予定日前の1週間以内の末梢血白血球数が1,000/µL未満等、患者の状態
によりLD化学療法を省略することができる)
。さらに本品の投与によりサイトカイン放
出症候群(以下、
「CRS」という)等の重篤な又は死亡に至る可能性がある副作用が認め
られる可能性がある。したがって、アフェレーシスの実施中、LD化学療法の実施中、本
品の投与中及び投与後には、患者の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、発
現した事象に応じた専門的な知識と経験を持つ医師により、必要に応じてICU等におい
て集学的な全身管理を含む適切な措置を行う必要がある。

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