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2011年10月07日(金)
[補正予算] 平成23年度第3次補正予算の震災関連費用は9兆円余り
- 内閣は10月7日に、「平成23年度第3次補正予算及び復興財源の基本的方針」について閣議決定を行った。平成23年度第3次補正予算は、総額概ね12兆円規模で、このうち、東日本大震災関係経費(年金臨時財源の補てんのための経費を除く)に概ね9兆円が充てられる。具体的には、大震災からの本格的な復興に役立てるため、復興対策等事業費、災害関連融資関係経費、全国防災対策費、除染等経費、地方交付税の加算などである・・・
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2011年10月07日(金)
[医療施設] 耐震化臨時特例基金の滞留を指摘、改善を指示 会計検査院
- 会計検査院は10月7日に、「医療施設耐震化臨時特例交付金により造成された基金の有効活用」に関する改善処置の要求を厚労省に提出した。資料によると、平成21年度医療施設耐震化臨時特例交付金交付要綱に基づき、都道府県に対して交付金を平成21年度と22年度にわたり、計1582億4398万円交付している。都道府県はこの交付金により造成した基金を管理運用して災害拠点病院等の耐震化整備に支出している。この基金は短期間に集中し・・・
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2011年10月07日(金)
[介護保険] 地域区分見直しで、単価0.6%引下げが必要 介護給付費分科会
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厚生労働省が10月7日に開催した、社会保障審議会の介護給付費分科会で配付された資料。この日は、厚労省から、平成23年介護事業経営実態調査結果の速報値について報告を受けたほか、地域区分の見直しや、サービスの質の評価などについて議論を行った。
介護報酬の地域区分単価については、現行の5区分から、国家公務員地域手当に習って7区分にすることなどが了承されている(p84~p87参照)。この日は、経過措置や財政試算・・・
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2011年10月06日(木)
[医事紛争] 国民生活センターADR、有料老人ホームの解約等の事案が散見
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- 平成23年度 国民生活センターADR実態調査報告書(10/6)《国民生活センター》
- 発信元:独立行政法人国民生活センター 紛争解決委員会 カテゴリ: 医療制度改革
ADRとは、裁判外紛争解決機関のことで、医療側と患者側・遺族側が同じテーブルにつき、医療事故の本当の原因(過失の有無等に限らず)を探るもの。国民生活センターには2年前に設置されている。
調査の中で、消費生活相・・・
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2011年10月06日(木)
[医療提供体制] 震災復興のための医療施設等への補助金、第4次を内示
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厚生労働省はこのほど、平成23年度医療施設等災害復旧費補助金の交付額の内示(第4次)について公表した。
医療施設等災害復旧費補助金とは、医療機関施設、医療関係者養成所施設、救急医療情報センターなどの施設が自然災害で被災した際、その復旧事業費の一部を交付するもの。平成23年3月の東日本大震災を受け、交付要綱が5月に一部改正されている。
内示総額は9億8925万7000円で、都道府県別に見ると、茨城県の8億6215万7・・・
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2011年10月06日(木)
[医療保険] 業績評価シートについて委員に具体的な説明行う 協会けんぽ
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厚生労働省が10月6日に開催した、全国健康保険協会業績評価に関する検討会で配付された資料。この日は、全国健康保険協会の業績に関する評価について議論した。
具体的には、(1)健康保険(p5~p29参照)(2)船員保険(p30~p41参照)(3)共通(p42~p44参照)―における平成22年度の評価項目一覧および評価シートが提示され、全国健康保険協会による具体的な説明が行われた。
(1)の健康保険では、大きく、サービ・・・
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2011年10月06日(木)
[災害医療] 東日本大震災における保健師の活動報告から、災害時の課題検証
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厚生労働省が10月6日から7日の日程で開催した、平成23年度保健師中央会議で配付された資料。
初日の10月6日は、東日本大震災に関する保健師活動について報告が行われた。保健師が被災地において、避難所巡回や在宅被災者への家庭訪問等により、発生直後から(1)避難者の健康状態の把握(2)健康相談の実施(3)要介護者への支援(4)慢性疾患(高血圧症等)を有する避難者に対する支援(5)発熱、不眠等の有症者への支援―など・・・
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2011年10月06日(木)
[医療計画] 医療計画の4疾病5事業に精神科疾患追加にあたり、議論継続
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厚生労働省が10月6日に開催した、医療計画の見直し等に関する検討会で配付された資料。この日は、厚労省当局から、精神保健医療の現状と取組状況における報告が行われた。
現在、精神保健医療改革として、アウトリーチ(訪問支援)の推進や、認知症と精神科医療、精神科救急の在り方などについて、「新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム」や「精神科救急医療体制に関する検討会」での検討が大詰めを迎えている・・・
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2011年10月06日(木)
[看護] 野田首相にも、看護職の労働環境改善を要望 日看協
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日本看護協会は10月6日に、野田内閣総理大臣に対し「看護職が働き続けられる労働環境の改善を求める要望書」を提出したことを明らかにした。
日看協は、被災地の看護職の雇用と医療機関の職員確保を同時に推進するための就労相談体制の強化といった予算措置を要望。これに対し、野田首相は「被災地での保健師の活動には感謝している。第三次補正でも復興に向けた基金などを上乗せし人材雇用など推進していきたい」と述べたこと・・・
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2011年10月05日(水)
[産業保健] 小規模事業場の産業保健、支援強化すべき
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厚生労働省はこのほど、産業保健への支援の在り方に関する検討会報告書を公表した。これは、産業保健を巡る最近の環境の変化に対応し、今後の支援を効果的・効率的に実施する方策についてまとめたもの。
報告書は、大きく(1)産業保健の現状と課題(2)産業保健活動への支援の現状と課題(3)支援の在り方―の3部構成。
(1)の産業保健の現状と課題では、事業場の規模が小さくなるほど産業保健は十分でなく、特に労働者50人・・・
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2011年10月05日(水)
[インフル] 北里以外でワクチン増産、供給量の見込み約2850万本
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厚生労働省はこのほど、季節性インフルエンザワクチンの供給量(第3報:10月5日時点)に関する事務連絡を発出した。
厚労省は、平成23年9月に、北里第一三共ワクチン株式会社(以下、北里)が製造中の季節性インフルエンザワクチン(以下、ワクチン)の一部でトリレオウイルス(トリの関節炎の原因、ヒトへの病原性は知られていない)の混入が確認されたことを踏まえ、今シーズンのワクチン供給予定量を随時情報提供することと・・・
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2011年10月05日(水)
[規制改革] 株式会社の病院経営、クリニックが休診中で評価は困難
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- 構造改革特別区域推進本部 評価・調査委員会 医療・福祉・労働部会(第35回 10/5)《内閣官房》
- 発信元:内閣官房 地域活性化統合事務局 カテゴリ: 医療制度改革
平成23年度評価対象の中で、医療・介護関連の特区としては、(1)病院等開設会社による病院等開設事業(2)指定小規模多機能型居宅介護事業所における障害児(者)の受入事業―の2つがある。
(1)は、いわゆる「株式会社による病院経営・・・
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2011年10月05日(水)
[24年度予算] 24年度概算要求、日本再生重点化措置含めて98兆円
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財務省は10月5日に、各省庁からの要求・要望をまとめた「平成24年度一般会計概算要求額」を公表した。それによると、日本再生重点化措置「要望」の1兆9788億円を含めた一般会計全体では98兆4686億円と、100兆円に迫る規模であることが分かった。
国債費の償還を除いた基礎的財政収支対象経費は、省庁全体で73兆8898億円。前年度当初予算に比べて3兆272億円、4.3%の増加。厚生労働省については年金や医療・福祉といった社会保・・・
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2011年10月05日(水)
[診療報酬] 緊急時避難区域解除されても、当面一部負担は免除 支払基金
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- 東日本大震災に伴う診療報酬請求等Q&A(第7版)(10/5)《支払基金》
- 発信元:社会保険診療報酬支払基金 カテゴリ: 診療報酬
今回は、一部負担金等支払いの免除期間について、一部文言を追加している。
具体的には、原子力災害対策特別措置法による、緊急時避難準備区域の設定に係る指示の解除の対象となった場合であって・・・
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2011年10月05日(水)
[診療報酬] 病床機能分化や在宅医療推進について議論開始 中医協総会
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厚生労働省が10月5日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、入院・外来・在宅医療について総論的な議論を行った。
本日のテーマとなった、「入院・外来・在宅医療についての総論」は、基本方針(予定)における4つの視点の1つである「医療と介護の機能分化と連携の推進を通じて、質が高く効率的な医療の実現」という視点の第1弾にあたる。
入院医療については、(1)高度急性期・一般急性期(2)亜急性期等(・・・
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2011年10月05日(水)
[教育機関] 東京理科大学大学院等3校が医学・薬学関係の専攻課程の設置届出
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文部科学省は9月26日に、平成24年度開設予定の大学の学部等の設置届出状況(平成23年7月分)を公表した。
資料によると、届出は全部で7校。このうち、医学・薬学関係では、東京理科大学大学院と武庫川女子大学大学院が薬学研究科薬学専攻および薬科学専攻、また、神戸薬科大学大学院が薬学研究科薬学専攻について、それぞれ設置の届出を行っている(p2参照)。
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2011年10月04日(火)
[医療施設] 一般病床が1263床増、療養病床は307床減 医療動態調査
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厚生労働省はこのほど、平成23年7月末の「医療施設動態調査(概数)」を公表した。
資料によると、病院の施設数は前月から2施設増加し8632施設。病床数は965床増加し158万9227床となっている。このうち、一般病床は1263床増加の90万2515床だった。療養病床は307床減の33万1365床になっている。
一般診療所の施設数は24施設増加して9万9969施設で、増減の内訳をみると、有床診療所が33施設減少、無床診療所は57施設増加した&l・・・
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2011年10月04日(火)
[医療保険] 台風15号被害地域の後期高齢者医療、国保では保険料減免等
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厚生労働省は10月4日に、平成23年台風15号による被害に係る後期高齢者医療制度の一部負担金及び保険料の取扱いについて事務連絡を行った。
日本列島を縦断し、各地に大きな爪あとを残した平成23年の台風15号により、被害地域では災害救助法が適用されている。これに鑑み、厚労省は当該地域において後期高齢者医療制度の一部負担金と保険料について特別措置を講じている。具体的には、(1)後期高齢者医療法第69条等に基づき、・・・
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2011年10月04日(火)
[医療提供体制] 福島県相双地域における医療従事者の確保を支援 厚労省
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厚生労働省は10月4日に、「厚生労働省相双地域医療従事者確保支援センター」の設置について公表した。これは、緊急時避難準備区域の解除を受け、福島県相双地域における医療従事者の確保を支援するもの。相双地域とは、南相馬市、相馬市、相馬郡、双葉郡の2市7町3村のこと。
センターには、医系職員1名、事務系職員1名が派遣される(6ヵ月間を目途に現地に常駐する予定)。主な業務は、(1)現地におけるニーズの把握(2)関係・・・
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2011年10月04日(火)
[ポリオ] ポリオワクチン接種が、ポリオ予防の唯一の方法 厚労省
- 厚生労働省は10月4日に、ポリオワクチンの接種に関する広報を行った。厚労省は、不活化ポリオワクチンの導入に向けた取組みを進めているが、導入までに一定の期間を要することから、「ポリオワクチン接種を待つ者が増えるとポリオに対する免疫を持たない者が増え、国内でポリオの流行が起こってしまう危険性がある」ことを通達している。そのため、秋の接種シーズンに当たって、同ワクチンについて、国民に正確な情報を伝えるた・・・
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2011年10月04日(火)
[医療保険] 24年度の協会けんぽ保険料率、10%台に突入する見込み
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全国健康保険協会は10月4日に、平成24年度協会けんぽの収支見込みについて公表した。そこでは、24年度の保険料率が10%の大台に乗ってしまうことなどが明らかにされている。
協会けんぽの24年度収支は、収入8兆3010億円に対し、支出が8兆2918億円で、差し引き93億円のわずかな黒字になる見込み。ここには、24年度の診療報酬改定の影響は織り込まれていない(p1参照)。
収入見込みの基礎となる保険料率について、協会け・・・
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2011年10月04日(火)
[医療施設] 一般病床の利用率76.6%、在院日数18.2日、ともに前年より改善
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厚生労働省は10月4日に、平成22(2010)年の医療施設(動態)調査と病院報告の概況を発表した。
平成22年10月1日現在の活動中の医療施設は17万6878施設(休止中を含めると17万8960施設)で、前年よりも407施設、0.2%増加している(p7参照)。内訳は、病院が8670施設(前年に比べ69施設、0.8%減)、一般診療所が9万9824施設(同189施設、0.2%増)、歯科診療所が6万8384施設(同287施設、0.4%増)という具合。増減率の大・・・
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2011年10月03日(月)
[医薬品] 抗がん剤副作用の救済制度について、学会は慎重姿勢
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厚生労働省が10月3日に開催した、抗がん剤等による健康被害の救済に関する検討会で配付された資料。この日は、関係者からヒアリングを行った。
意見陳述を行ったのは、(1)日本製薬団体連合会(2)全国薬害被害者団体連絡協議会(3)日本癌治療学会―の3団体。
(1)の製薬連は「欧米でも医薬品による健康被害救済制度のある国は少なく、制度保有国でも抗がん剤は救済対象外」である点を強調。新制度創設により、製薬メーカ・・・
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2011年10月03日(月)
[看護] 特定看護師養成の2年課程・8ヵ月課程の目的等示す「たたき台」提示
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厚生労働省が10月3日に開催した、チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループで配付された資料。この日は、特定看護師(仮称)業務試行事業の実施状況の報告が行われた。
平成23年7月末までに特定看護師(仮称)業務試行事業の実施施設として指定されたのは、佐伯中央病院や大阪厚生年金病院、杏林大学医学部付属病院など12施設。資料には、各施設からの報告がまとめられている(p3~p60参照)。
また、この日・・・
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2011年10月03日(月)
[経営] 東電が医療機関の損害額の算定例示す、後日判明した損害も請求可
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厚生労働省は9月29日に、東京電力福島原子力発電所の事故により被害を受けた医療機関への補償に関する事務連絡を行った。
厚労省は、福島原発事故で被害を受けた医療機関の補償については、9月1日付の事務連絡で「3月12日から5月末までの収支差額相当額の2分の1(上限250万円)の仮払いが受けられる」旨を知らせている。
今回の事務連絡では、東京電力から、避難等区域内の医療福祉機関に対する原子力損害賠償の支払いに関す・・・
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