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2013年04月04日(木)
[社会保障] 薬価引下げの財源、診療報酬本体でなく国民に還元を 健保連
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政府は4月4日に、社会保障制度改革国民会議を開催した。この日は、保険者団体である(1)健康保険組合連合会(p26~p62参照)(2)全国健康保険協会(p63~p93参照)(3)国民健康保険中央会(p94~p107参照)(4)全国後期高齢者医療広域連合協議会(p108~p118参照)―からヒアリングを行った。
(1)の健保連は、主に大企業の従業員が加入する「健康保険組合(健保組合)」の集まりだ。健保連は、医療・介護保険制度・・・
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2013年02月15日(金)
[医療保険] 26年度改定では、医療費全体のマイナス改定を目指す 健保連
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健康保険組合連合会は2月15日に、平成25年度の事業計画を発表した。
経済環境が確実な好転状況にない中で、高齢化の進展等による医療費増加が続いている。こうした状況を受け、主に大企業の従業員が加入する健康保険組合の財政状況も逼迫が長期化している。たとえば、平成20~24年度の5年間の累積赤字は健保組合全体で2兆1000億円を超えており、保険料率を引上げる組合は増加の一途をたどっている(p1参照)。
こうした・・・
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2012年04月13日(金)
[社会保障] 高所得者の年金給付の見直し等、社会保障の効率化にも取組む
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政府は4月13日に、社会保障・税一体改革における社会保障費の削減に対する取組に関する質問に対する答弁書を公表した。
社会保障・税一体改革大綱に基づき、政府は3月30日に、関連法案の一部を提出した。そこで、参議院議員は、社会保障費の削減に対する政府の取組について、(1)消費増税等を講じる際には、あわせて社会保障費の削減努力をすべきではないか(2)高所得世帯や一定額以上の資産保有世帯等については、年金支給・・・
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2012年02月10日(金)
[社会保障] 年金改革案、前提により最低保障年金受給可能者4割にとどまる
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民主党は2月10日に、新年金財源の試算案「新制度の財政試算のイメージ(暫定版)」を公表した。
これは、民主党が提唱する「所得比例年金」と「最低保障年金」とで構成される年金制度を導入した場合、将来どの程度の額の年金を受給できるかなどを、あくまで暫定的に試算したもの。新たな年金制度の概要は、支払った保険料額に応じた「所得比例年金」をベースとして、所得比例部分が小さい、あるいはない場合には最大7万円(201・・・
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2012年02月01日(水)
[意見募集] 障害福祉サービス等報酬の改定について、パブコメ募集開始
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厚生労働省は2月1日に、平成24年度障害福祉サービス等報酬改定に伴う関係告示の一部改正等について意見募集を開始した。
障害福祉サービス等報酬は、言わば「障害者等に対する福祉サービスの価格表」である。この価格表は、人件費や物価等の変動を考慮し、2年ごとに改定される(障害福祉サービス等報酬改定)。このたび、厚労省の検討チームが平成24年度の障害福祉サービス等報酬改定について了承したことを受け、さらに広く国・・・
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2012年01月26日(木)
[意見募集] 24年度からの介護報酬新単位数等について、パブコメ募集開始
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厚生労働省は1月26日に、平成24年度介護報酬改定に伴う、関係省令・告示の改正に向けて、意見募集を開始した。介護報酬改定に、広く国民の意見を反映させる狙いがある。
介護報酬は、介護保険から給付される訪問介護やデイケア、特養ホームなどの公定価格である。サービスごとに基本サービス費や特別なサービスを行った場合などの加算、報酬を算定するための要件などが「介護報酬単位表」としてまとめられている。介護報酬は、・・・
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2011年12月21日(水)
[診療報酬] 次期改定率、もう少し上のプラス改定が希望だった 厚労相
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小宮山厚生労働大臣が12月21日の平成24年度予算大臣折衝後に行った会見の概要。この日は、平成24年度診療報酬・介護報酬改定についてコメントしている。
小宮山大臣は、まず、財務省が診療報酬のマイナス改定を求めていたが、ネットで0.004%プラス改定に決着したことについて、「首の皮1枚でもプラスにすると言ってきた。そこがプラスになったのが意味があるので、わずかですがプラスにしましたから。それは約束通りです」と・・・
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2011年12月14日(水)
[診療報酬] 民主党議連は、診療報酬ネット(全体)で3%のプラス改定を要望
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民主党が12月14日に開催した、「民主党・適切な医療費を考える議員連盟」勉強会・総会で配付された資料。この日は、行政刷新会議による「提言型政策仕分け」結果や、診療報酬改定の検討状況について報告が行われた。
提言型政策仕分けにおいては、「診療報酬本体マイナス改定」が暗に要望されている。正確には、「診療報酬本体(医師の人件費等)については、『据え置く』6名、『抑制』3名という(ちなみに、増やすはゼロ)意・・・
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2011年12月13日(火)
[診療報酬] 庶民目線で見れば、診療報酬本体マイナスが妥当 安住財務相
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安住財務大臣が12月13日に行った、閣議後記者会見の概要。この日は、次期診療報酬改定についてコメントしている。
記者は、次期診療報酬改定について、12月9日に財務省と厚生労働省とが政務折衝を開始したことから、改定に向けた大臣の考えを質問している。
安住財務相は、薬価はマイナスとなっているが、本体については、これから様々な議論をしていかなければならない、と説明したうえで、「物価の下落等を考えれば、提示・・・
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2011年12月09日(金)
[診療報酬] 財務省が、平成24年度改定で診療報酬本体1%のマイナスを要請
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厚生労働省と財務省とが12月9日に開催した、次期診療報酬改定にかかる政務折衝において配付された資料。
そこでは、財務省サイドから(1)診療報酬本体は1%程度引下げるべき(2)先発品の薬価を10%程度引下げるべき(3)ビタミン剤の一部について医療保険の対象から外す―ことなどが要求されている(p2参照)。
(1)については、行政刷新会議の提案型政策仕分けの指摘(p22~p23参照)も踏まえたものと言える。財務・・・
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2011年11月18日(金)
[診療報酬] 医療経済実態調査結果、支払側は安定、診療側は不安定と分析
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厚生労働省が11月18日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、DPC評価分科会から審議状況の報告を受けたほか、診療・支払両側から医療経済実態調査結果への見解が発表された。
支払側(白川委員、健保連専務理事)の分析(p61~p84参照)によると、(1)一般診療所、歯科診療所、保険薬局は黒字が続いており、安定した経営を維持している(p65参照)(2)一般病院の経営は改善し、公立を除き黒字である・・・
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2011年11月14日(月)
[介護保険] グループホームの看取り拡充、施設の役割考えるべきとの意見も
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厚生労働省が11月14日に開催した、社会保障審議会の介護給付費分科会で配付された資料。この日は、認知症対応、介護職員によるたんの吸引等の実施について議論したほか、これまでに検討したテーマの中から「さらに議論が必要な論点」をピックアップして議論を重ねた。
認知症への対応としては、この日、主にグループホームについて、(1)グループホーム入居者の看取り介護の強化を図るため、『看取り介護加算』について、死・・・
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2011年09月06日(火)
[歯科点数] 歯科診療報酬点数表、平行測定などは1986年以来据え置き
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政府は9月6日に、歯科医療の適切な提供、歯科検診の受診状況に関する質問に対する答弁書を公表した。
参議院議員は、歯科診療報酬が長期にわたり据え置かれたため、歯科医療機関の経営は危機的状態にあること、歯の検診体制も不十分であり、一層の充実が急務であることを指摘。そのうえで、(1)1986年改定以来、点数が変わっていない項目の内容と、25年間引上げられなかった理由(2)次期診療報酬改定での歯科固有技術の適正・・・
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2011年08月05日(金)
[規制改革] 震災からの復興に向け、新成長戦略をより強力に推進 内閣
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内閣は8月5日の閣議で、「日本再生のための戦略に向けて」を決定した。これは、東日本大震災という未曾有の危機から日本が復興するために、新成長戦略をさらに強力に推進していくための方針。新成長戦略実現会議の議論を踏まえ、新たな戦略を示すとともに、工程表に修正が加えられている。
まず、日本経済全体について、復興への推進と金融市場の安定化に向けた施策(介入も視野に)を行って下支えすることを宣言するとともに・・・
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2011年07月29日(金)
[介護保険] 東京都の物価等の実態に即した介護報酬改定を強く要望
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東京都は7月29日に、厚生労働省老健局長に宛てて、介護報酬改定に関する緊急提言を行った。平成24年4月の介護報酬改定に向けて、東京のような大都市においても、質の高い介護サービスを提供できることを目的としている。
東京都は介護報酬の現状を(1)介護報酬は全国一律なため、人件費、物件費、地価など東京都の実情を正しく反映していない(2)介護報酬における加算制度が複雑化してわかりにくい(3)介護保険制度改正によ・・・
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2011年07月21日(木)
[医療保険] 新定額負担部分は保険給付内との基本認識 保険局総務課長
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厚生労働省が7月21日に開催した、社会保障審議会の医療保険部会で配付された資料。この日は、社会保障改革や平成24年度診療報酬改定について議論を行った。
社会保障改革については、このほどまとめられた「社会保障・税一体改革」成案(p29~p70参照)が厚労省当局より報告され、委員間でのフリーディスカッションが行われた。
その中で目立ったのが、高額療養費見直しのための財源として提案された受診時定額負担に対する・・・
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2010年10月29日(金)
[介護] 要介護認定、報酬、財源等重要事項の見直しを提言 東京都等
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東京都は10月29日に、「介護保険制度の見直しに関する提言」を国に対して行ったことを公表した。この提言は、第57回九都県市首脳会議(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)において取りまとめられたもの。今回は九都県市を代表して埼玉県が国に提言を提出した(p1参照)。
介護保険制度の背景には、とくに首都圏で高齢化が進み、賃金・地価が高く基盤整備が進みにくい一方・・・
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2010年02月25日(木)
[へき地医療] へき地診療所医師の住宅補助基準面積を拡大 厚労省
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厚生労働省が2月25日に開催した、へき地保健医療対策検討会で配付された資料。この日は、第11次へき地保健医療対策検討会の報告書(素案)について議論を行った。
資料には、前回会合で出された、報告書骨子案に対する意見が掲載されており、素案に個別に対応する意見等が示されている。それによると、地域医療を担う「総合医」について、国が推進することへの見解や、大学の医学教育のみで「地域医療修了医」のような肩書きを・・・
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2009年04月17日(金)
経済危機対策の「介護職員の処遇改善」等に対する要望書を提出 東京都
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東京都は4月17日に厚生労働省老健局長に宛てて、介護分野における「経済危機対策」についての緊急要望書を提出した。これは、国に対して、大都市の実情に応じた処遇改善と補助の充実を要望するもの。
要望書では、4月10日に国が公表した「経済危機対策」に盛り込まれた「介護職員の処遇改善」に対して、東京などの大都市部などにおいて、より深刻な介護人材不足に対応するため、賃金や物価水準の地域差を適正に反映にした内容・・・
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2009年01月28日(水)
消費者物価の上昇率は1.0%、緊急措置は実施せず 内閣府報告書
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内閣府は1月28日に、「国民生活安定緊急措置法施行状況報告書」を公表した。これは、国民生活安定緊急措置法(以下、緊急措置法)第28条の規定に基づく平成20年7月1日から同年12月31日までの期間における、この法律の施行状況に関する報告書である(p2参照)。
報告書では、消費者物価の対前年同月上昇率(総合)は、11月(全国)1.0%、12月(東京都区部速報)0.7%となっている、と物価の動向を示している。また、同期間・・・
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2009年01月23日(金)
経営安定化資金の名称を「物価高騰に伴う」から「経営環境変化に伴う」へ変更
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- 医療貸付事業における経営安定化資金の取扱いについて(1/23付 事務連絡)《福祉医療機構》
- 発信元:独立行政法人福祉医療機構 カテゴリ: 医療提供体制
事務連絡では、従来「物価高騰に伴う経営安定化資金」として医療関係機関に融資を行ってきたが、昨今の金融危機の影響による経済情勢の急激な悪化等による医療経営環境の状況を踏まえ、「経営環境変化に伴う経営安定化資金」と名称を変更するとしている(p2参照)。・・・
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2008年10月21日(火)
物価高騰、建築資材の高騰を受け、経営安定化資金を融資 福祉医療機構
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- 医療貸付事業における経営安定化資金の取扱い及び建設費高騰への対応について(10/21付 通知)《福祉医療機構》
- 発信元:独立行政法人福祉医療機構 カテゴリ: 医療提供体制
通知では、物価高騰の影響により一時的に資金不足が生じている医療関連施設に対して、融資条件の優遇措置(最優遇金利の適用など)を行うとしている。また、建築資材の高騰等を受け、事業の推進に支障をきたしているとの指摘が寄せられていることを・・・
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2007年11月29日(木)
勤務医の負担軽減、診療所の夜間開業の評価を検討 社保審医療部会
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厚生労働省が11月29日に開催した社会保障審議会の医療部会で配布された資料。この日は、平成20年度診療報酬改定の基本方針案について議論が行われた。資料では、基本方針案の「溶け込み版」(p4~p12参照)と「見え消し版」(p13~p21参照)が示され、見え消し版で訂正・追加事項が表示されている。
これまでの医療部会では、勤務医の負担軽減策について、診療所と病院の機能分担と相互連携の観点から、初再診料や入院基本・・・
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2007年11月28日(水)
改定率、支払い側・診療側の意見を十分に踏まえて対応するよう要望 中医協
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厚生労働省が11月28日に開催した中央社会保険医療協議会で配布された資料。資料では、平成20年度診療報酬改定に関する審議の結果がまとめられている。
具体的には、(1)医療経済実態調査の結果(2)平成18年度診療報酬改定以降の賃金・物価の動向(3)薬価調査及び材料価格調査の結果(4)平成20年度の診療報酬改定―について示された(p1~p2参照)。
平成20年度の診療報酬改定については、支払い側と診療側が「次期改定・・・
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2007年11月28日(水)
平成20年度診療報酬改定、「大幅な引き上げが必須」との見解を示す 日医
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日本医師会は11月28日、政府が同月26日に経済財政諮問会議で公表した「平成20年度予算編成の基本方針(案)」に対する見解を発表した。
日医は、同諮問会議の基本方針(案)で「企業部門の好調さが持続」と明記されていることに対し、賃金と物価の上昇率を年0.5%として診療報酬のプラス改定を要望したが、財政審から「高すぎる」と指摘があったことを明らかにした。この指摘に対して日医は、「経済財政諮問会議も景気回復を認・・・
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