参考 報告書(最終版)(4)LIFEを活用した取組状況の把握および訪問系サービス・居宅介護支援事業所におけるLIFEの活用可能性の検証に関する調査研究事業(報告書) (74 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html |
出典情報 | 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
LIFE を導入したことで、これまで利用者のアセスメントにあまり関わってこなかった職員が利
用者の状態を詳細に把握するようになり、意識改革につながった。
➢
以前は看護師のみが把握していた利用者の状態を、別の職員の視点でも評価するようになり、施
設全体として役割分担しながら状態を評価できるようになったと考えている。
➢
LIFE を導入してアセスメントをする頻度が増えたことで、定期的に利用者と密にお話しするこ
とができるようになった点は良かったと感じている。
➢
ケアマネジャーがデータ登録する中で、状態の経時的な変化に気が付き、各フロアのリーダー・
サブリーダー・看護師等に共有したことで、医師に相談すべきケースに気が付けたことが数件程
度あった。現場のスタッフは毎日利用者と一緒にいるため、気になったことがあっても記録に書
くほどではないと考えてしまうことがある。違う目が入ることで、チェックしやすくなる面があ
る。
⚫
LIFE を活用する上での課題と改善点
➢
利用者に合わせた個別性を重視しているという割には、個別機能訓練加算の計画書の目標設定
の選択肢が少なく、個別性が低いと感じている。現在使っている介護ソフトでは、目標設定は自
由記述であるため、LIFE への記入内容と差異が生じている。
➢
入力・登録について、紙ベースの資料しかないので分かりにくい。社内に窓口はあるものの、細
部にわたり現場でサポートを受けることが難しい。LIFE の問合せ窓口についても、電話ではな
くメールでのやり取りになるため、不明点が残った。紙のマニュアルよりも、動画での説明資料
や説明会があると分かりやすい。また、問合せ窓口で電話対応をしてほしい。
➢
データ入力の事務負担が大きい。現在は介護記録の電子化も進んでいるが、この業界はパソコン
が得意な人は少ない。1 人で入力していると不明点を身近な人に聞くこともできない。もう少し
簡単に入力できるようにしていただきたい。
➢
正しく登録できたのかが分からず、加算の算定にも関わるためとても困った。
➢
フィードバック票で、自分の施設の利用者の分布や状態の経時的な変化が見られると良い。
➢
家族・利用者にとっては視覚的に経時的変化を見せた方が分かりやすいので、フィードバック票
が充実すれば、説明に活用できる。ただし、良くなっている点はよいが、悪くなっている点も明
らかになってしまう点が懸念である。
➢
現在は科学的介護推進体制加算のみ取得している。他の加算も取れるものは取りたいが、主治医
の協力がなかなか得られず難しい。
➢
タブレット端末を用いて介護ソフトの記録を見れば、体重やバイタルの経時的変化をグラフで
確認することができるため、LIFE のデータを見たいと思う機会が少ない。状態の変化があった
時には、すぐにデータを確認している。
58