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第六次薬物乱用防止五か年戦略本文 (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubutsuranyou_taisaku/index.html
出典情報 第六次薬物乱用防止五か年戦略(令和5年8月8日決定)(8/8)《厚生労働省》
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目標4
水際対策の徹底による薬物の密輸入阻止
薬物乱用を防止するためには、需要の根絶を図るとともに、その供給を遮
断することが肝要である。覚醒剤を始め、我が国で乱用される薬物のほとん
どは海外から密輸されたものと考えられ、水際での押収量は、7年連続1ト
ンを超えていることからも、国内の根強い薬物需要がうかがえる。近年で
は、国際郵便等を用いて小口の荷物を多数回送りつけるショットガン方式と
呼ばれる密輸手法や、蜂蜜等の食品やシャンプーに偽装して液体大麻を密輸
する手法など、その手口の巧妙化が見受けられる。
また、訪日外国人について、政府は令和7年までに令和元年水準を超える
ことを目標とするなど、今後、我が国への出入国旅客数が増加すると見込ま
れることから、各国の薬物事情を踏まえた訪日外国人に対する広報・啓発活
動を推進し、薬物の持ち込み事案を防止するとともに、旅客に紛れた密輸事
犯の摘発強化を実施することが重要である。
さらに、我が国への薬物密輸を阻止するため、水際対策の徹底を引き続き
図るとともに、密造に用いられるおそれのある原料物質についても適切な貿
易管理を行うことが必要である。
このような不正薬物の密輸阻止に向けた水際対策の徹底を図っていくため
には、密輸等に関する情報収集・分析能力を高めるとともに、関係機関が連
携して水際における薬物取締体制を強化する必要がある。
このため、関係機関による密接な連携の下、以下の対策を講じることとする。
(1)密輸等に関する情報収集の強化
国際物流や出入国旅客が増大する中、効果的な水際取締りを行うために
は、情報収集の強化と分析能力の向上を図り、取締り・検査対象を的確に
絞り込むことが不可欠である。このため、以下の取組を行う。
(関係機関からの情報収集の推進)
・ 国内外関係機関と連携し、密輸情報の早期入手に努め、分析を実施
することにより核心を突いた情報として活用する。
(警察庁、財務省、
海上保安庁、厚生労働省)
(国民・民間団体等からの情報収集の推進)
・ マスメディア、ウェブサイト等を効果的に活用し、薬物相談電話、
密輸情報ダイヤル(0120-461-961)、海の緊急通報用電話番号 118 番
等を積極的に広報するとともに、あらゆる機会を利用し、国民から広
く密輸等の情報提供を求める活動を強化する。(警察庁、財務省、厚
生労働省、海上保安庁)
・ 民間事業者、海事・漁業関係者等との連携を通じて密輸関連情報の
提供を要請するなど通報体制を確立する。(警察庁、財務省、海上保
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