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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル 低血糖(案) (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》
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た、速効型インスリン分泌促進薬による低血糖も稀ではない。ビグアナイド
薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン薬、DPP-4 阻害薬、GLP-1 受容
体作動薬、SGLT2 阻害薬、イメグリミンは単独投与では低血糖を起こしにく
いが、スルホニル尿素薬や速効型インスリン分泌促進薬と併用投与すると低
血糖を起こしやすくなる。2 種類以上の経口糖尿病治療薬の併用やインスリ
ンと経口糖尿病治療薬の併用を行っている場合は低血糖の頻度は増加する。
(3)その他の薬物による低血糖
糖尿病治療薬でなくても、一部の抗不整脈薬やキノロン系の抗菌薬でも
起こることが知られている。
ニューキノロン系の抗菌薬であるレボフロキサシンは、膵β細胞ATP 感
受性K+チャネルを閉鎖し、インスリン分泌を促進して低血糖を引き起こ
す。また、末梢組織でのインスリン感受性亢進作用も低血糖の要因と考え
られている。高齢者や腎機能低下症例に低血糖を生じやすい。
(4)患者側のリスク因子
① インスリン注射や低血糖についての知識不足
② インスリン注射量の誤り
③ 血管内へのインスリン注射
④ インスリン分泌が枯渇(1 型糖尿病など)
⑤ インスリン抗体
⑥ 食欲低下・嘔吐・下痢などのシックデイ
⑦ 食事の遅れや非摂食
⑧ 食事・運動療法を開始して間もない
⑨ 中等度以上の強度の運動後
⑩ アルコール多量摂取
⑪ 中等度以上の肝機能障害
⑫ 中等度以上の腎機能障害
⑬ 慢性膵炎など膵外分泌疾患
⑭ 自律神経障害
⑮ 胃切除術後

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