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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル 低血糖(案) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》
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ただし、低血糖になっていても症状がみられない場合も多く、医療
機関を受診した時に、血糖値を測定してはじめて指摘されることも
あります。

1.低血糖とは?
低血糖とは、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が低くなった状態で
す。血糖値は、健常人では空腹時でも 70 mg/dL より低下することは
ほとんどありません。血糖値が 60‐70 mg/dL 未満になると、
「冷や
汗がでる、気持ちが悪くなる、急に強い空腹感をおぼえる、寒気がす
る、動悸がする、手足がふるえる、目がちらつく、ふらつく、力のぬ
けた感じがする、頭が痛い」などの症状が出現します。これは低血糖
に対して血糖を上昇するはたらきのあるアドレナリンやグルカゴン
が分泌されるために生じる症状で、交感神経症状と呼ばれます。さら
に血糖値が 50 mg/dL 未満になると、
「ぼんやりする、ボーッとして
いる、うとうとしている、いつもと人柄の違ったような異常な行動を
とる、わけのわからないことを言う、ろれつが回らない、目の前が真
っ暗になって倒れそうになる、意識がなくなる、けいれんを起こす」
などの症状が出現します。これは、脳の機能が低下するために生じる
症状で、中枢神経症状と呼ばれます。低血糖になっても直ちに治療を
行えば危険はありませんが、中枢神経症状が数時間以上続くと、稀に
脳の重大な後遺症や生命の危険が生じることがあります。

2.早期発見と早期対応のポイント
低血糖は、糖尿病のお薬だけでなく、抗不整脈薬などを服用した場
合でも起こることがあります。本マニュアルを参考に早期の発見と
早期の対応をこころがけてください。
低血糖は、早朝空腹時、昼食前、タ食前、就寝時、とくに食事の時
刻が遅れたときに多くみられます。また、食事とは関係なく、運動中
や運動後にも起こりやすくなります。通常は、
「冷や汗がでる、気持
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