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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル 低血糖(案) (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》
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⑯ 高齢者
などがあげられる(ただし、①‐④はインスリン治療を行っている場合のみ)
(5)投薬上のリスク因子
インスリンや経口糖尿病治療薬は投薬量が過剰であると低血糖となり、逆
に投薬量が不足すると高血糖になる。過剰量と不足量の幅が狭く、患者の状
態によっても適切な投薬量が変動する。このように、インスリンや経口糖尿
病治療薬はいわゆる匙加減が非常に難しい。したがって、インスリンや経口
糖尿病治療薬を投薬している場合は常に低血糖のリスクがあると考えるべ
きである。

2.副作用の概要
(1)自覚症状
低血糖の症状は、交感神経症状によるものと、中枢神経症状の二つに大別
され、一般に血糖が急速に低下する場合は主として前者による症状がみられ
る。通常、中枢神経系の機能低下による症状が現れる前に、交感神経刺激作
用による症状が認められるために、前駆症状(または警告症状) とも呼ばれ
る。
ふらつき、めまい、空腹感、無気力、脱力感、だるさ、生あくび、いらだ
ち、手足のふるえ、動悸、眼のかすみ、複視、頭痛、集中力や計算力の減
退、健忘
(2)他覚症状
血糖値が穏やかに低下する場合、低血糖を繰り返している場合、乳幼児・
高齢者では、自覚症状が現れずに、いきなり中枢神経系の機能低下を中心と
した他覚症状が出現することが多い。このような低血糖は無自覚性低血糖と
呼ばれる。この場合、家族や周りの人が最初に発見することがある。高齢者
では認知症と間違われることもある。しかし、一般には家族など周囲の人が
早期発見できることは少なく、意識レベルがかなり低下してはじめて発見さ

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