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別紙1○患者申出療養に係る新規技術の科学的評価等について (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203222_00029.html
出典情報 患者申出療養評価会議(第47回 12/21)《厚生労働省》
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は小児では未承認あるいは適応外であり、その使用については早期臨床開発試験レベルの管
理が必要となる。今回の試験での対象は、0-29 歳までの”AYA がん“の患者であるが、必ず
しも小児患者に限定されない。担当診療科は、小児科のみでの申請であるが、その他の施設
要件として、がんゲノム医療中核病院、小児がん中央機関、または小児がん拠点病院である
ことが求められており、計画書の中でも”重篤な有害事象が発生した場合、24 時間、365 日
適切に対応できる体制“が要求されており、この試験を安全に実施していく十分な体制があ
ると思われる。計画自体は、複数のがん種が対象となり、適格基準も複雑であるが、患者選
択基準に関する問い合わせ先も設置されていることは評価できる。
試験がもつ根本的課題としては、最終的に得られたデータをどう解釈できるのか、その方法
論が確立していないことがある。この研究で一定の有効性が示唆されるデータが得られたと
しても、比較的稀ながん種に対して、今後次々と検証的な RCT を組むことは困難であること
は現時点で容易に想像できる。安全で有効な薬剤であれば、効率的な審査により、早期承認
をめざす工夫が必要かもしれない。限られたデータセットで有効性や安全性を評価するため
には、海外データとの比較、あるいはグローバルレベルでインテグレートされたデータセッ
トを用いたモデリング&シミュレーション(M&S)を活用することも重要かと思われる。具体的
には、例えば母集団 PK、PK/PD、暴露量/安全性、暴露量/有効性などのモデルを構築した上で、
日本人患者での暴露量の推定、薬物動態学的民族差の有無、用量あるいは暴露量と安全性・
有効性の関係性を明らかにすることで、本邦の小児、あるいは AYA 世代患者でのベネフィッ
ト/リスク比を最大化するための暴露量あるいは用量をシミュレートするなどの薬効評価で
の工夫が必要かと思われる。
追加コメント:事前評価(令和 5 年 9 月 21 日)からの変更点と、事務局からの確認事項に対
する回答(令和 5 年 12 月 4 日提出)を確認した。申請のあった変更点や、本研究に関する申
請者の考え方は、現在の法規制と矛盾するものではなく、科学的、倫理的にも妥当であると
考える。

実施条件欄:
(修正すれば適としてよいものは、その内容を記載ください。


総合評価



条件付き適

継続審議

不適

実施条件:
(修正すれば適となる場合は、修正内容を記載ください。


コメント欄(不適とした場合は、その理由を必ず記載ください。

新規に契約締結が得られたことより、新規治療薬が追加された。また、保険適用が得
られた GenMineTOP®がんゲノムプロファイリングシステムが対象遺伝子パネル検

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