よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料○令和6年度診療報酬改定に係る検討状況について (55 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00241.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第580回 1/19)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

境整備の必要性も踏まえ、薬価改定により生じる財源を診療報酬に充当するな
ど十分な財源を確保することで、乗り切るべきである。


本協議会は、社会保険医療協議会法でその組織構成や、審議・答申事項等を
法定されており、医療保険制度を構成する当事者である支払側委員と診療側委
員、そして公益委員が、医療の実態や医療保険財政等の状況を十分考慮しつつ、
診療報酬改定の責任を果たしてきた。診療報酬改定は、基本方針に沿って、診
療報酬本体、薬価及び特定保険医療材料価格の改定を一体的に実施することに
より、国民・患者が望む安心・安全で質の高い医療を受けられるよう、医療費
の適切な配分を行うものである。そのために、本協議会においては、これまで
も医療制度全体を見渡す幅広い観点から、膨大な時間を費やしデータに基づい
た真摯な議論を積み重ね、診療報酬改定に取り組んできており、これからもそ
のように取り組み続けていく。



厚生労働大臣におかれては、これまでの本協議会の議論を踏まえ、令和6年
度予算編成に当たって、診療報酬改定に係る改定率の設定に関し適切な対応を
求めるものである。



また、新興感染症への対応をはじめ、医療機能の分化・強化・連携、保健・
医療・福祉の更なる連携、医療従事者の働き方改革や処遇改善、地域・職域等
における予防・健康づくりの取組、費用対効果、新しい医療技術など、我が国
の医療に関する様々なテーマに対応するため、診療報酬のみならず、補助金、
税制、制度改革など、幅広い施策を組み合わせて講じていくことが重要である。
その際、施策の成果や健康への影響等をデータやエビデンスに基づいて正確・
迅速に把握・検証し、更なる施策の見直しに役立てるという姿勢を強める必要
があり、そのための人材・体制の充実が望まれる。



さらに、国民一人一人が医療提供施設の機能に応じ、適切に医療を選択し受
けるよう努めることも重要である。医療が高度化し、制度が複雑化する中でも、
できるだけ仕組みを分かりやすくし、患者の主体的な選択を可能とする医療の
質を含めた情報提供を行うなど、国民の理解を一層深める工夫についても配慮
が行われるよう望むものである。

3

53