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資料○令和6年度診療報酬改定に係る検討状況について (95 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00241.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第580回 1/19)《厚生労働省》
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〔 調

剤 〕

<保険薬局における調剤報酬関係>


基本的考え方

令和6年度の診療報酬改定にあたり、6年連続の薬価改定や物価高騰・賃金上昇などの
影響により、薬局経営は大きな影響を受けているが、薬局における物価高騰への対応や賃
上げ実施による人材確保は急務である。
薬剤師・薬局は国民のための医薬分業を推進しつつ、地域医療の一員として、地域の医
薬品提供を担い、国民・患者への個々の状況に応じた最適化した薬物療法の提供や医療D
Xを活用した医療機関等との連携強化、医療・介護連携による適切な医療提供に向け、薬
剤師業務や薬局機能の向上により一層取り組んでいく必要がある。
国民・患者が、住み慣れた地域で療養環境に関わらず望む医療を受けられ、安全・安心
な医薬品を使用できるよう、薬局の機能を強化し、薬剤師・薬局による適切な薬物療法の
提供に資する業務の推進や適切な医薬品提供体制を確保するとともに、かかりつけ機能を
基本とした多職種連携をより一層の推進が重要である。
すなわち、「医薬品の供給拠点としての薬局の体制維持と機能強化」「薬剤師・薬局にお
けるかかりつけ機能の発揮」「医療機関や介護施設と薬局の連携の強化」「服薬指導・薬学
管理の充実、重複投薬・多剤投与、残薬解消等への対応の強化」「在宅訪問に関する対応の
充実」「医療DXの推進や薬局業務の見直しによる働き方の効率化」等の取り組みを、更に
推進することが必要である。
また、新興感染症への対応として、薬剤師・薬局による状況に応じた適切な対応は、引
き続き必要なものである。
さらに、後発医薬品の更なる普及促進に向けて取り組んでいく上で、後発医薬品のみな
らず、医薬品全体の信頼回復と安定供給が確保されていることが不可欠である。
こうした状況を踏まえ、以下の事項を基本とする取り組みを進めていくことを求める。
1.医薬品の供給拠点としての薬局の体制への評価充実
2.かかりつけ薬剤師・薬局機能の充実と拡大
3.医療機関や介護施設と薬局の連携強化
4.対物業務を基盤とした対人中心業務の適切な評価
5.医療・介護連携による在宅訪問に関する対応の推進と充実
6.医薬品の適正使用や医療安全確保に向けた病診薬連携の推進
7.医薬品の供給問題への対応と後発医薬品・バイオ後続品の普及促進
8.医療DXの推進や薬局業務の見直しによる働き方の効率化
9.その他
Ⅱ 具体的検討事項
1.地域医療に貢献する薬局への更なる機能の充実と強化、それに伴う評価
・医薬品の供給拠点としての薬局の体制維持と機能強化への評価
2.かかりつけ薬剤師・薬局による取り組みに対する評価
・服薬状況の一元的・継続的な把握の更なる推進
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