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資料1-3 指摘事項に対する回答 (12 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40411.html |
出典情報 | 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第162回 6/19)《厚生労働省》 |
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Q: 研究の主要評価項目は、被験者受容度というのは納得できない。患者さんが精密検査で求めるの
は正確な診断と考える。ME-NBI で CIN1, CIN2-3, SCC を検出する感度を主要評価項目とすべきであ
る。
A: 診断能が最も重要であることのご指摘、有難うございます。私達も、医学的に最も重要な点は診断
能と考えています。ただ、患者の受容性も極めて重要な点ですので、本試験では、階層仮説のデザイン
を採用しました。
今回の試験デザインでは、被検者受容度と別に診断能に関する感度を key second(主要副次項目)
に設定しており、複数仮説を立てる階層仮説のもとで
仮説 1:痛みに関する VAS スコア対する UCE 群のコルポスコピー群に対する優越性
仮説 2:感度に関する UCE 群のコルポスコピー群に対する非劣性
の順序で両方の仮説を満たすことを目的としております(イ_0 試験実施計画書:5.3.2 症例数の設定根
拠参照)。すなわち、仮説1のみが Positive であっても、UCE の有益性は認められず、仮説1と仮説 2 の
両方の仮説を満たして初めて、UCE の有益性が認められると考えています。
また、サンプルサイズ計算も仮説 1 で導いた必要最小例数は、230 例、仮説 2 で導いた必要最小例数は
280 例であったことよりサンプル数の多い仮説 2 での目標症例数を 310 例(1 群当たり 155 例)と設定して
おります。
従って、被検者受容度が主要評価項目でありますが、症例設計では、診断能に関する感度(主要副
次項目)に関しても統計学的な症例設計を行っています。
階層仮説のもとで行われた臨床試験は以下の NEJM 論文にも用いられております。
Bardia A, ASCENT Clinical Trial Investigators. Sacituzumab Govitecan in Metastatic TripleNegative Breast Cancer. N Engl J Med. 2021 Apr 22;384(16):1529-1541. doi: 10.1056/NEJMoa2028485.
診断能が劣っていない検査法であることは勿論、患者様の受け入れやすさは、検査の普及性を鑑みて
も非常に重要なファクターと考えられ、既報では内視鏡関連の被検者受容度を primary とした以下の
RCT 試験の主要雑誌論文もございます。
1.
Alexandridis E et al. Randomised clinical study: comparison of acceptability, patient tolerance,
cardiac stress and endoscopic views in transnasal and transoral endoscopy under local
anaesthetic. Aliment Pharmacol Ther. 2014; 40(5):467-76. doi: 10.1111/apt.12866. )
2.
Garcia RT, et al. Unsedated ultrathin EGD is well accepted when compared with conventional
sedated EGD: a multicenter randomized trial. Gastroenterology. 2003;125:1606-12.
3.
Dumortier J et al. Prospective evaluation of a new ultrathin one-plane bending videoendoscope for
transnasal EGD: a comparative study on performance and tolerance. Gastrointest Endosc.
2007;66:13-9. doi: 10.1016/j.gie.2006.11.058.
以上
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は正確な診断と考える。ME-NBI で CIN1, CIN2-3, SCC を検出する感度を主要評価項目とすべきであ
る。
A: 診断能が最も重要であることのご指摘、有難うございます。私達も、医学的に最も重要な点は診断
能と考えています。ただ、患者の受容性も極めて重要な点ですので、本試験では、階層仮説のデザイン
を採用しました。
今回の試験デザインでは、被検者受容度と別に診断能に関する感度を key second(主要副次項目)
に設定しており、複数仮説を立てる階層仮説のもとで
仮説 1:痛みに関する VAS スコア対する UCE 群のコルポスコピー群に対する優越性
仮説 2:感度に関する UCE 群のコルポスコピー群に対する非劣性
の順序で両方の仮説を満たすことを目的としております(イ_0 試験実施計画書:5.3.2 症例数の設定根
拠参照)。すなわち、仮説1のみが Positive であっても、UCE の有益性は認められず、仮説1と仮説 2 の
両方の仮説を満たして初めて、UCE の有益性が認められると考えています。
また、サンプルサイズ計算も仮説 1 で導いた必要最小例数は、230 例、仮説 2 で導いた必要最小例数は
280 例であったことよりサンプル数の多い仮説 2 での目標症例数を 310 例(1 群当たり 155 例)と設定して
おります。
従って、被検者受容度が主要評価項目でありますが、症例設計では、診断能に関する感度(主要副
次項目)に関しても統計学的な症例設計を行っています。
階層仮説のもとで行われた臨床試験は以下の NEJM 論文にも用いられております。
Bardia A, ASCENT Clinical Trial Investigators. Sacituzumab Govitecan in Metastatic TripleNegative Breast Cancer. N Engl J Med. 2021 Apr 22;384(16):1529-1541. doi: 10.1056/NEJMoa2028485.
診断能が劣っていない検査法であることは勿論、患者様の受け入れやすさは、検査の普及性を鑑みて
も非常に重要なファクターと考えられ、既報では内視鏡関連の被検者受容度を primary とした以下の
RCT 試験の主要雑誌論文もございます。
1.
Alexandridis E et al. Randomised clinical study: comparison of acceptability, patient tolerance,
cardiac stress and endoscopic views in transnasal and transoral endoscopy under local
anaesthetic. Aliment Pharmacol Ther. 2014; 40(5):467-76. doi: 10.1111/apt.12866. )
2.
Garcia RT, et al. Unsedated ultrathin EGD is well accepted when compared with conventional
sedated EGD: a multicenter randomized trial. Gastroenterology. 2003;125:1606-12.
3.
Dumortier J et al. Prospective evaluation of a new ultrathin one-plane bending videoendoscope for
transnasal EGD: a comparative study on performance and tolerance. Gastrointest Endosc.
2007;66:13-9. doi: 10.1016/j.gie.2006.11.058.
以上
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