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資料1-3 指摘事項に対する回答 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40411.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第162回 6/19)《厚生労働省》
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A: 先ず、Overpower の件ですが、プロトコールの 5.3.1 節に記しましたように、当該試験における 310 例
での仮説 1 における検出力は、90.3%になります。約 90%の検出力ですが、この検出力は治験において比
較的多く採用されており、懸念されるほどの Overpower ではないと考えています。
また、試験デザインにおいて、13mm の差を考えているものの、10mm の差で有意差がつく場合ですが、
当該のような状況が発生する場合が考えられるのは、VAS の個人差(分散)が想定より小さくなることに
起因すると考えられます。ご指摘のように、VAS では個人差が大きくなる可能性が否定できません。この
ような状況にあって、VAS の分散が小さくなるということは、とくに UCE 群において個人差が比較的小さ
く、かつ VAS を減少させることができたと判断できると思われます。
また、本試験では、コルポスコピーに比べて診断能の非劣勢が証明され、かつ、痛みの VAS が減少す
る場合に Positive Study であると判断するため、仮説 1 のみが Positive であっても、UCE が有益な診断
法であると判断されないと考えています。

2.非劣性仮説における非劣性マージンとして7%が設定されておりますが、先行研究での両群の感
度の差の半分程度とされ、臨床的に受け入れ可能と記載されています.もし感度において 7%程度の
差を同等とみなされ承認されているような診断法や機器、体外診断薬等があればより説得力のある
数値と考えられますのでご存じであればご教示ください。
また、非劣性試験を行うこと自体につきまして、研究背景や説明文書上でもコルポスコピーの診断
精度には改善の余地があるとされており、その文章とは齟齬があるように思います。
また、先行研究での感度の報告を見る限り UCE はコルポより優れている可能性も示唆されており、
痛みがより少ない検査の意義はもちろん分かりますが、本試験を非劣性試験として行うことの妥当性
についても申請者のお考えをご教示ください。
【回答】
Q: 感度において 7%程度の差を同等とみなされ承認されているような診断法や機器、体外診断薬等が
あればより説得力のある数値と考えられますのでご存じであればご教示
A: 患者様の受容性が極めて高まるのであれば、臨床的に許容できる範囲として 7%の差を設定させて
頂きました。7%の差を同等と見なして承認された検査法は、私達の知るところでは見つけることができま
せんでした。

Q: 非劣性試験を行うこと自体につきまして、研究背景や説明文書上でもコルポスコピーの診断精度に
は改善の余地があるとされており、その文章とは齟齬がある
A: ご指摘のように齟齬がございました。そこでプロトコールと説明文書に「コルポスコピーは、現在、世
界中で標準検査法として採用されている。」と修正させていただきます。
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