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資料1-3 指摘事項に対する回答 (18 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40411.html |
出典情報 | 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第162回 6/19)《厚生労働省》 |
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Q: もしそうであるなら、すでに指摘されているように採取部位・大きさ・深度も含めて、鉗子を用いた生検
法に懸念が持たれており、病理組織診断結果に与える影響自体が今回の評価対象となる。標準法のパ
ンチ生検と同列に真の値として扱うことは適切ではなく、公平な比較評価法ではないと考えられる。
A: ご指摘のように、生検組織の信頼度に関しては我々が Diagnostics 報告した研究では統計学的に差
が無いとされたものの、内視鏡生検鉗子とパンチ生検鉗子の違いから、生検組織のサイズや深さなどを
考えると、特に UCE に関しては、生検組織のサンプルエラーにより、検査自体で CIN2+が detect されて
もサンプルエラーのため感度は低下することが懸念されます。しかしながら標準法に対して異なる新規
の方法が考案された場合、使用される生検鉗子のような器具も異なるものと理解しております。例を挙
げますと、胸・腹腔内の腫大リンパ節診断法において、従来は胸・腹腔鏡下のリンパ節組織採取法が主
流であった診断法が、現在は超音波内視鏡下による正確な針生検(検体量は少ないですが組織診断が
可能)が並んで用いられている現状もございます。したがって UCE で使用する消化器内視鏡では、鉗子
チャンネルから同軸に生検鉗子を病変に当て、直視下に正確な狙撃生検が可能という特色があり、これ
らも考慮に入れ、この本試験では、2系統の診断方法を a) UCE+鉗子生検、b) 標準法 コルポ+パンチ
生検の総体で診断能をみることとしております。
真の値は本来なら生検組織ではなく、子宮頸部の円錐切除標本が妥当だと考えておりますが、すべ
ての CIN 腫瘍が円錐切除の対象にならないため、得られたすべての生検組織結果を Reference
standard とせざる得ないことをご理解頂ければと存じます。そこで、コルポスコピーにおけるパンチ生検、
UCE における鉗子生検での偽陰性症例の可能性を確認するため、本試験に参加し陰性であった患者は、
1 年後に子宮頸癌発症の有無を確認することにいたしました。
Q: 2系統の診断方法を a) UCE+鉗子生検、b) 標準法 コルポ+パンチ生検の総体で比較するべきと思
われるが、UCE 群においてフォローで行うとされる標準法の検査をどのように統計上扱うかも含めて、代
替案、改善案を示されたい。
A: UCE 群において UCE にて陰性でコルポスコピー検査にて陽性であった者、1 年後の追跡にて子宮
頸癌を発症した者は UCE における見落とし例、コルポ群においてコルポスコピー検査にて陰性で 1 年後
の追跡にて子宮頸癌を発症した者はコルポスコピーにおける見落とし例として感度を算出します。
以上
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法に懸念が持たれており、病理組織診断結果に与える影響自体が今回の評価対象となる。標準法のパ
ンチ生検と同列に真の値として扱うことは適切ではなく、公平な比較評価法ではないと考えられる。
A: ご指摘のように、生検組織の信頼度に関しては我々が Diagnostics 報告した研究では統計学的に差
が無いとされたものの、内視鏡生検鉗子とパンチ生検鉗子の違いから、生検組織のサイズや深さなどを
考えると、特に UCE に関しては、生検組織のサンプルエラーにより、検査自体で CIN2+が detect されて
もサンプルエラーのため感度は低下することが懸念されます。しかしながら標準法に対して異なる新規
の方法が考案された場合、使用される生検鉗子のような器具も異なるものと理解しております。例を挙
げますと、胸・腹腔内の腫大リンパ節診断法において、従来は胸・腹腔鏡下のリンパ節組織採取法が主
流であった診断法が、現在は超音波内視鏡下による正確な針生検(検体量は少ないですが組織診断が
可能)が並んで用いられている現状もございます。したがって UCE で使用する消化器内視鏡では、鉗子
チャンネルから同軸に生検鉗子を病変に当て、直視下に正確な狙撃生検が可能という特色があり、これ
らも考慮に入れ、この本試験では、2系統の診断方法を a) UCE+鉗子生検、b) 標準法 コルポ+パンチ
生検の総体で診断能をみることとしております。
真の値は本来なら生検組織ではなく、子宮頸部の円錐切除標本が妥当だと考えておりますが、すべ
ての CIN 腫瘍が円錐切除の対象にならないため、得られたすべての生検組織結果を Reference
standard とせざる得ないことをご理解頂ければと存じます。そこで、コルポスコピーにおけるパンチ生検、
UCE における鉗子生検での偽陰性症例の可能性を確認するため、本試験に参加し陰性であった患者は、
1 年後に子宮頸癌発症の有無を確認することにいたしました。
Q: 2系統の診断方法を a) UCE+鉗子生検、b) 標準法 コルポ+パンチ生検の総体で比較するべきと思
われるが、UCE 群においてフォローで行うとされる標準法の検査をどのように統計上扱うかも含めて、代
替案、改善案を示されたい。
A: UCE 群において UCE にて陰性でコルポスコピー検査にて陽性であった者、1 年後の追跡にて子宮
頸癌を発症した者は UCE における見落とし例、コルポ群においてコルポスコピー検査にて陰性で 1 年後
の追跡にて子宮頸癌を発症した者はコルポスコピーにおける見落とし例として感度を算出します。
以上
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