よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


サイバーセキュリティ2024(2023年度年次報告・2023年度年次計画) (152 ページ)

公開元URL https://www.nisc.go.jp/council/cs/index.html#cs41
出典情報 サイバーセキュリティ戦略本部(第41回 7/10)《内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

別添2 2023 年度のサイバーセキュリティ関連施策の実施状況及び 2024 年度年次計画
3 国際社会の平和・安定及び我が国の安全保障への寄与

(ウ) 警察庁

警察庁において、引き続き、迅速かつ効果的な捜査
共助等の法執行機関間における国際連携の強化を
目的とし、諸外国の各法執行機関と効果的な情報
交換を実施するとともに、G7、ASEAN、ICPO 等にお
けるサイバー犯罪対策に係る国際的な枠組みへの
積極的な参加等を通じた多国間における協力関係
の構築を推進する。また、外国法執行機関等に派遣
した職員を通じ、当該機関等との連携強化を推進
する。さらに、証拠の収集等のため外国法執行機関
からの協力を得る必要がある場合について、外国
の法執行機関に対して積極的に捜査共助を要請
し、的確なに国際捜査を推進する。特に 2023 年は
我が国が G7 の議長国であるところ、G7 ローマ/リ
ヨン・グループに置かれたハイテク犯罪サブグル
ープ会合等の機会を通じ、一層の国際連携の強化
を図る。

<成果・進捗状況>
・欧州各国の捜査機関との緊密な連携を強化するため、2023 年
2月から EUROPOL に常駐させるサイバー事案対策に専従する
連絡担当官を1名増員し、信頼関係の構築を進めるとともに、
積極的に捜査共助を要請し、的確な国際捜査を推進した。また
2023 年 10 月 31 日から 11 月2日にかけて東京において G7 ロ
ーマ/リヨン・グループ会合が開催され、サイバー警察局はハ
イテク犯罪サブグループに参加し、最近のサイバー空間の脅
威に関する情勢や暗号資産捜査について議論し、議長国とし
てのリーダーシップを発揮し、G7 各国の捜査機関との緊密な
連携を図った。
<2024 年度年次計画>

・引き続き、G7 ローマ/リヨン・グループに置かれたハイテク
犯罪サブグループ会合等の国際会議の機会を通じ、多国間に
おける協力関係の構築、外国法執行機関等との連携強化を図
り、的確な国際捜査を推進する。
警察庁及び法務省において、容易に国境を越える <成果・進捗状況>
サイバー犯罪に効果的に対処するため、原則とし ・計画に基づき、外交ルートを経由せずに直接中央当局間で共助
て共助の実施を義務的なものとする二国間の刑事
実施のための連絡を行い、共助の迅速化を図った。また、2023
共助条約等及びサイバー犯罪に関する条約の下
年8月にサイバー犯罪条約第2追加議定書を締結した。さら
で、中央当局を設置し、外交ルートを経由せずに直
に、ブラジル及びカナダとの間で刑事共助条約の締結に向け
接中央当局間で共助実施のための連絡を行うこと
協議を行い、ブラジルとの刑事共助条約については、2024 年
で共助の迅速化を図る。また、外務省、警察庁及び
1月に署名を行った。加えて、サイバー犯罪条約の締約国会合
法務省において、今後も引き続き共助の迅速化を
に参加し、他の締約国との連携強化を図った。
図るとともに、サイバー犯罪に対する効果的な捜
査を実施するため、更なる刑事共助条約やサイバ <2024 年度年次計画>

(エ) 警察庁
法務省
外務省

ー犯罪条約第2追加議定書の締結について検討し ・引き続き、直接中央当局間で共助実施のための連絡を行うこと
ていく。
で共助の迅速化を図る。
外務省において、引き続き、警察庁等とも協力しつ <成果・進捗状況>
つ、日・ASEAN 統合基金の活用や国連薬物・犯罪事 ・国際協力・連携の推進について、サイバー犯罪対策分野におけ
務所(UNODC)プロジェクトへの支援等を通じて、
る知見の共有や能力構築支援は着実に実施されている。この
ASEAN 加盟国等のサイバー犯罪対策のための能力
取組の結果をサイバー犯罪条約の締約国の拡大につなげ、協
構築支援を行う。また、サイバー犯罪条約を策定し
力を深化させるための取組については、引き続き強化する必
た欧州評議会と協力し、東南アジア諸国等に対す
要がある。国連におけるサイバー犯罪についての条約の起草
るサイバー犯罪条約の更なる周知や締結に向けた
交渉に積極的に参加し、サイバー犯罪分野における実質的な
課題の把握に努める。さらに、国連において起草交
国際連携の強化のための条約案の作成に貢献し、サイバー空
渉を行っているサイバー犯罪についての条約が、
間における法の支配の推進に寄与した。
サイバー犯罪分野における実質的な国際連携の強
<2024
年度年次計画>
化に資するものとなるよう取り組む。具体的には、
2023 年度中に少なくとも2回行われる予定の交渉 ・引き続き、警察庁等とも協力しつつ、ASEAN 加盟国等のサイバ
会合やその関連会合等に出席し、関係国と連携し
ー犯罪対策のための能力構築支援を行う。また、サイバー犯罪
て議論に積極的に参加する。
条約を策定した欧州評議会と協力し、東南アジア諸国等に対

(オ) 外務省
警察庁
法務省

するサイバー犯罪条約の更なる周知や締結に向けた課題の把
握に努める。国連におけるサイバー犯罪についての条約の起
草交渉に引き続き積極的に貢献する。

(2) サイバー空間におけるルール形成
サイバーセキュリティ戦略(2021 年9月 28 日閣議決定。2021 年〜2024 年の諸施策の目標と実施方針)より
・国際社会に対して我が国の基本理念を発信し、我が国の基本理念に沿う新たな国際ルールの策定に積極的に貢献するとともに、こう
した国際社会のルール形成及びその運用が、国際社会の平和と安定及び我が国の安全保障に資するものとなるよう、あらゆる取組を
行っていく。
・健全なサイバー空間の発展を妨げるような国際ルールの変更を目指す取組については、同盟国・同志国や民間団体等と連携して対抗
する。
項番 担当府省庁

2023 年度

年次計画

2023 年度

別添2 - 70 -

取組の成果、進捗状況及び 2024 年度

年次計画