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サイバーセキュリティ2024(2023年度年次報告・2023年度年次計画) (19 ページ)

公開元URL https://www.nisc.go.jp/council/cs/index.html#cs41
出典情報 サイバーセキュリティ戦略本部(第41回 7/10)《内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター》
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<コラム⑦

警察におけるサイバー空間の安全・安心の確保に資する取組の推進>

【背景及び課題】
➢ サイバー空間は、地域や年齢、性別を問わず、全国民が参加し、重要な社会経済活動
が営まれる公共空間へと変貌を遂げている一方、ランサムウェア被害の拡大、クレジ
ットカード不正利用被害やフィッシングによるものとみられるインターネットバン
キングによる不正送金被害急増、暗号資産関連業者や学術機関を標的としたサイバー
事案の表面化、重大サイバー事案の発生による社会機能への影響など、サイバー空間
を巡る脅威は、極めて深刻な情勢が続いている。
➢ こうした状況に対応するため、下記の取組の一層の推進が求められる。
✓ サイバー事案の被害防止対策に関し、警察への通報・相談の促進、広報啓発、注意
喚起の実施
✓ 事案の横断的・俯瞰的分析の強化及び外国捜査機関等との連携
【取組の概要】
① 手法
✓ 警察庁サイバー警察局において、国内外の多様な主体との連携を強化し、サイバー
空間の脅威情勢を踏まえた国民への注意喚起や関係団体への各種要請等、サイバー
事案に係る被害防止対策を効果的に推進する。また、関東管区警察局サイバー特別
捜査隊を発展的に改組したサイバー特別捜査部において、情報の収集、整理及び分
析を行う体制を強化するとともに、外国捜査機関等との一層ハイレベルな調整を通
じて国際共同捜査に積極的に参画する。
② 取組によって期待される成果・効果
✓ 国内外の多様な主体と手を携え、サイバー空間の脅威情勢を踏まえた適時的確な被
害防止対策を行うとともに、外国捜査機関等と連携して、サイバー事案の捜査や実
態解明を進めることにより、サイバー空間の安全・安心の向上が期待される。
【サイバーセキュリティ戦略本部有識者本部員の主な受け止め】
➢ 近年、ランサムウェア攻撃やフィッシング攻撃などの重大サイバー事案が深刻化して
おり、官民連携・省庁連携の強化や外国捜査機関等との連携強化を一層推進すること
に期待する。
➢ FBI や Europol との協力等、今年度は更に強力な体制での捜査協力に期待する。また、
TV/SNS 等のメディアを通じた犯罪情報の共有を推進して頂きたい。
➢ 日々高度化し発展するサイバー犯罪に対応するため、警察機関において組織体制の整
備や能力向上の施策を図ることは非常に重要である。
➢ 外国機関との連携を期待する。

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