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サイバーセキュリティ2024(2023年度年次報告・2023年度年次計画) (80 ページ)

公開元URL https://www.nisc.go.jp/council/cs/index.html#cs41
出典情報 サイバーセキュリティ戦略本部(第41回 7/10)《内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター》
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 日 ASEAN サイバーセキュリティ官民共同フォーラム開催による官民連携等の強化(新規)
日 ASEAN の民間団体間の MoU 締結により、当該団体間で各国のサイバーセキュリティの
脅威、インシデント及びその解決策に関する情報を交換し、セキュリティ意識の向上と能
力開発のために組織メンバー間の協力を促進していくことについて合意した。このほか、
サイバーセキュリティ業界の有識者や業界関係者を交え、講演やパネルディスカッション
を実施することで、これまで政府機関間が中心であった日 ASEAN 間の連携を民間業界団体
等に拡大することができた。以上の点について、「サイバーセキュリティ分野における開
発途上国に対する能力構築支援に係る基本方針」(令和4年 12 月 14 日 CS 戦略本部決定)
に基づき、日 ASEAN 友好協力 50 周年を記念する会議開催を通じて、今後のサイバーセキ
ュリティ分野での官民連携を強化することができた。
 AJCCBC における各種演習の実施
今年度からは JICA の技術協力プロジェクトに運用体制を移管し、オンライン又はオン
サイトにおいて、実践的サイバー防御演習(CYDER)とデジタルフォレンジック演習、マル
ウェア解析演習を組み合わせたサイバーセキュリティ演習、デジタルフォレンジックに関
するトレーナー向けの演習、ASEAN 諸国のニーズに応じる形で実施したペネトレーション
テストに関する演習、トラストデジタルサービスに関する演習及び過去の参加者向けのフ
ォローアップセミナー、米国・英国との連携による研修を実施した結果、演習等の参加者
は 2018 年の開所以来計 1,742 名(2024 年2月末時点)が参加し、ASEAN 諸国から高い評
価を得られた。
 AJCCBC における Cyber SEA Game(ASEAN Youth Cybersecurity Technical Challenge)の
実施
タイ・バンコクにて開催し、ASEAN10 か国から4名ずつ計 40 名の若手技術者や学生が集
い、1日目の競技イベントにてサイバー攻撃の対処能力を競った。2日目には競技を振り
返るワークショップを開催し、参加者全員で解答手法等を学習するとともに、各国チーム
間で解答におけるノウハウ等を共有するなどチーム(国)をまたいだ交流も進んだ。参加
者からは新たなスキルの習得や周辺国関係者との関係構築に有益との評価を得られた。
 インド太平洋地域向け産業制御システムサイバーセキュリティ演習の実施
2023 年 10 月に第6回目となる本演習を開催した。前回までは電気、ガス等エネルギー
関係にフォーカスした内容としていたが、今年からは製造業等の幅広い分野を対象として
おり、様々な分野に応用できるセミナーや演習を実施した。また、サイバーセキュリティ
関連のセミナーにおいて、主催国である日本・米国・EU の政策当局者から各国の政策の相
互運用性確保に向けた議論等も実現し、インド太平洋地域向けの能力構築という本来の目
的に加え、有志国の連携にも資する内容となった。
 JICA と連携した外国捜査機関等に対する支援の実施
ベトナムを対象とした国別研修「サイバーセキュリティ及びサイバー犯罪対処能力強化」
及び ODA 対象国を対象とした課題別研修「サイバー犯罪対処能力向上」を開催した。受講
した研修員からは、サイバー空間における脅威への対処に関する知識・技術の習得並びに
我が国及び参加各国研修員間における協力関係の構築がなされたとの評価が寄せられる
など、世界各国におけるサイバーセキュリティの能力構築に寄与することができたと考え
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