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労働災害防止計画 パンフレット (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000197308.html
出典情報 労働災害防止計画(3/27)《厚生労働省》
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PAGE 42

化学物質による労働災害を取り巻く現状

重点⑧

個別規制の対象外となっている化学物質による労働災害が全体の約8割
化学物質による労働災害発生状況(令和3年)
起因物

件数
(平成30年)

件数

有害物

その他

156

15%

爆発性の物等

13

清掃・と畜

可燃性のガス

38

接客娯楽

爆発性の物等

16

商業

その他の危険物、有害物

249

合計

472

7%

製造業

46%

6%

12%
建設業

出典:労働者死傷病報告

化学物質の性状に関連の強い労働災害(有害
物等との接触、爆発、火災によるもの)が年間
約500件発生

製造業のみならず、建設業、第三次産
業における労働災害も多い

災害事例①

食品製造工場の通路において、次亜塩素酸ナトリウ
ムを含有するカビ取り用洗剤を使用して、通路の壁

眼障害

皮膚障害

特別規則対象物質

77(18.5%)

38
18
34
(42.2%) (20.0%) (37.8%)

特別規則以外のSDS
交付義務対象物質

114(27.4%)

15
40
75
(11.5%) (30.8%) (57.7%)

SDS交付義務
対象外物質

63(15.1%)

5
(7.5%)

27
35
(40.3%) (52.2%)

物質名が特定
できていないもの

162(38.9%)

10
(5.8%)

46
116
(26.7%) (67.4%)



416

14%

出典:労働者死傷病報告

障害内容別の件数(重複あり)
中毒等



68
131
(14.8%) (28.5%)

260
(56.6%

出典:労働者死傷病報告

災害事例②

化 学工 場内における廃 棄 物 焼 却 炉の定期 補
修工事で、耐火物へ耐火物の硬化時間促進剤

のカビ取り作業を行なっていた際に、汚れの落ちが

である急 結 剤の吹付け作 業を行っていた。そ

悪いため、通常500倍に希釈して作業するところ、

の際、ノズルとホースの接 続部から飛 散した

苦しい等の症状が発 生したため病院を受診したと

したことにより、3名とも薬傷(化学性皮膚炎)

洗剤を希釈せずに原液のまま使用した。帰宅後、息
ころ、次亜塩素酸ナトリウム中毒と診断された。

強アルカリの急結剤が作業者3名の皮膚に付着
を負った。