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厚生労働省国際保健ビジョン (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42939.html
出典情報 「厚生労働省国際保健ビジョン」の公表について(8/26)《厚生労働省》
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NCC、NCGM は、PMDA とも連携した上で、まずはタイを中心として、治験・
臨床研究の相談・調整を行い、国際共同治験・臨床研究を実施することで、
医薬品等の迅速な実用化を支援する。
将来のエコシステムの拡大を念頭に、日本での承認申請資料の全面的な英
語化を進め、並行して他のアジア諸国での規制・市場ニーズ等の調査を実施
する。
➂開始時期、設置場所等
PMDA は、2024 年 7 月にバンコクに設立した PMDA アジア事務所を通じ、ア
ジア諸国のニーズを把握するための調査活動・調整対応を進める。NCC は
2024 年5月に増員(1名→2名)した ATLAS のタイ事務所における日本人常
勤スタッフの体制を維持する。NCGM も 2024 年中にタイのシリラート病院の協
力オフィスを拡充する。
(4-2)循環型高齢者保健戦略:外国介護労働者政策・介護事業者国際展開支援
➀趣旨
高齢化は世界共通の課題であり、特に、これから本格的な高齢化に直面して
いくアジア諸国を中心に、持続可能な高齢者保健システムの確立と強化が求め
られる。日本は世界に先駆けて、介護保険制度の下で質の高い介護サービスの
提供体制を構築するとともに、介護福祉士を始めとする介護職員のキャリアパ
スを作り上げてきた。足下では、将来にわたり必要な介護サービスを安心して
受けられるよう、担い手を確保することが重要な課題となっている。
アジア諸国との間で連携を強化し、高齢化に伴う諸課題に共に取り組むため、
国際標準化機構(ISO)において介護の国際規格に関する検討が進められてい
ることも一つの契機として活かしながら、高齢者保健分野に関する様々な国際
的な議論に積極的に貢献することを通じて、我が国の質の高い介護サービスや
人材養成システム等に関する豊富な知見の共有を図る。こうした取組を通じて
介護分野における日本の国際的な信頼を高めることにより、日本の介護を学び
たいという外国人介護人材を増やし、国内における介護サービスの担い手の確
保につなげ、さらに、日本の介護を学んだ外国人介護人材が母国で日本の介護
を紹介するといった、高齢者保健分野における好循環を生み出すシステムを構
築する。その中で、外国人介護人材の確保については、海外現地への働きかけ
や日本での定着支援に戦略的に取り組むなど、質の確保と量の確保の両面から
取組を強化する。

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