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資料3ー2 中長期の経済財政に関する試算(2025年1月)(内閣府) (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2025/0117/agenda.html |
出典情報 | 経済財政諮問会議(令和7年第1回 1/17)《内閣府》 |
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成長移行ケースでは、国・地方のPB対GDP比は2026年度以降、試算期間内にお
いて黒字幅が拡大する姿となっている。これは、名目GDP成長率並みに伸びていく
歳入の増加が、高齢化や物価・賃金要因等で伸びていく歳出の増加を上回るためであ
る23。なお、国・地方の財政収支対GDP比は、金利上昇を受けて利払費が拡大し、試
算期間内において僅かな赤字で推移する姿となっている。
図8:国・地方のPB対GDP比
(%)
4
2
高成長実現ケース
2.3
0.3 0.3
1.8
0
-0.7
-2
0.1
-0.2
成長移行ケース
過去投影ケース
-4
-6
-8
-10
-12
2013 14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
(年度)
(2)国・地方の公債等残高
国・地方の公債等残高対GDP比は、2000年代、国・地方のPB赤字、名目GDP
の伸び悩みを背景に上昇傾向にあり、リーマンショック時には大きく上昇した。2013
年度以降、国・地方のPB対GDP比の改善と、名目GDPの増加に伴い、その上昇
ペースは鈍化したが、2020年度以降、新型コロナウイルス感染症の影響とそれに対応
するための補正予算等により再び大きく上昇し、2022年度は211.5%程度となった。
2023年度は、名目GDPの拡大等により、205.2%程度と低下に転じた。当面は、2024
年度は206.6%程度、2025年度は203.6%程度と低下傾向で推移することが見込まれる。
その後、過去投影ケースでは、分母となる名目GDPの伸びが小幅にとどまる中で、
国・地方のPB悪化等の影響を受けて、分子となる国・地方の公債等残高が増加する
ことから、2020年代後半に上昇に転じる姿となっている。
成長移行ケースでは、分母となる名目GDPが拡大するとともに、国・地方のPB
が改善していく中、分子となる国・地方の公債等残高の増加幅が抑制されることで、
試算期間内で安定的に低下する姿となっている。
なお、長期金利の上昇に伴い、低金利で発行した既発債についてより高い金利によ
る借換えが進むことに留意が必要である。
23
BOX参照。
9
いて黒字幅が拡大する姿となっている。これは、名目GDP成長率並みに伸びていく
歳入の増加が、高齢化や物価・賃金要因等で伸びていく歳出の増加を上回るためであ
る23。なお、国・地方の財政収支対GDP比は、金利上昇を受けて利払費が拡大し、試
算期間内において僅かな赤字で推移する姿となっている。
図8:国・地方のPB対GDP比
(%)
4
2
高成長実現ケース
2.3
0.3 0.3
1.8
0
-0.7
-2
0.1
-0.2
成長移行ケース
過去投影ケース
-4
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-8
-10
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(年度)
(2)国・地方の公債等残高
国・地方の公債等残高対GDP比は、2000年代、国・地方のPB赤字、名目GDP
の伸び悩みを背景に上昇傾向にあり、リーマンショック時には大きく上昇した。2013
年度以降、国・地方のPB対GDP比の改善と、名目GDPの増加に伴い、その上昇
ペースは鈍化したが、2020年度以降、新型コロナウイルス感染症の影響とそれに対応
するための補正予算等により再び大きく上昇し、2022年度は211.5%程度となった。
2023年度は、名目GDPの拡大等により、205.2%程度と低下に転じた。当面は、2024
年度は206.6%程度、2025年度は203.6%程度と低下傾向で推移することが見込まれる。
その後、過去投影ケースでは、分母となる名目GDPの伸びが小幅にとどまる中で、
国・地方のPB悪化等の影響を受けて、分子となる国・地方の公債等残高が増加する
ことから、2020年代後半に上昇に転じる姿となっている。
成長移行ケースでは、分母となる名目GDPが拡大するとともに、国・地方のPB
が改善していく中、分子となる国・地方の公債等残高の増加幅が抑制されることで、
試算期間内で安定的に低下する姿となっている。
なお、長期金利の上昇に伴い、低金利で発行した既発債についてより高い金利によ
る借換えが進むことに留意が必要である。
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BOX参照。
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