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【先進医療会議】議題3 別紙4先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_50847.html
出典情報 先進医療合同会議(第140回先進医療会議、第171回先進医療技術審査部会 2/6)《厚生労働省》
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令和7年1月 30 日
「脊髄髄膜瘤胎児手術(整理番号B144)」の有効性・安全性にかかる評価について
先進医療技術審査部会
座長

竹内



大阪大学医学部附属病院から申請のあった新規技術について、先進医療技術審査部
会で安全性・有効性について検討を行い、その結果を以下の通りとりまとめたので報
告いたします。
1.申請医療機関からの申請に基づく先進医療の概要
先進医療の名称:脊髄髄膜瘤胎児手術
適応症:脊髄髄膜瘤
内容:
(概要・先進性)
脊髄髄膜瘤とは、脊髄が外表に露出している先天性奇形であり、1/2000 人の頻度で生
じる。生後 1-2 日目に髄膜瘤閉鎖術を行うのが標準治療(脊髄髄膜瘤新生児手術)であ
り、現在本邦で一般的に行われている。手術により髄膜瘤の感染(髄膜炎)を予防する
が、残念ながら神経機能の温存には寄与しない。脊髄は既に子宮内で不可逆的な神経損
傷を受けており、生下時には生涯に渡る下肢機能低下・膀胱直腸障害を呈している。又、
Chiari II 奇形を高率に合併し、Hindbrain herniation や水頭症を生じ、治療を要する。
近年の研究により、胎児期に髄膜瘤閉鎖術を行い(脊髄髄膜瘤胎児手術)、髄膜瘤を羊水
から早期に遮断すると、脊髄神経の損傷を軽減させることができ、神経予後が改善する
事が分かった。脊髄髄膜瘤胎児手術とは、従来新生児期に行っていた髄膜瘤閉鎖術を胎
児中期に母体腹壁切開、子宮切開の後胎児に対して行い、その後胎児を子宮内に戻す方
法である。この脊髄髄膜瘤胎児手術に対しては、2011 年に米国で施行されたランダム
化比較試験(MOMS 試験)において、脊髄髄膜瘤胎児手術は、従来法である脊髄髄膜
瘤新生児手術に比べて、脳室腹腔シャント率の減少、Hindbrain herniation 合併率、下
肢運動機能、独立歩行率の改善、患者・家族の QOL の改善などの有効性がある事が示
された。それ以来、海外の代表的胎児治療施設では、脊髄髄膜瘤胎児手術も治療選択肢
の一つとなり、適応症例に対して積極的に行われており、今後本邦でも普及することが
期待されている。
○主要評価項目:
脊髄髄膜瘤胎児手術の有効性
・出生 12 ヵ月後での後脳ヘルニアの有病割合
○副次評価項目:
1. 有効性評価項目

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