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【参考資料2】6月22日医薬品第二部会議事録 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26901.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第3回 7/20)、医薬品第二部会(令和4年度第6回 7/20)(合同開催)《厚生労働省》
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に、SARS-CoV-2による感染症の重症度分類の指標の一つである息切れ(呼吸困
難)を加えた5症状について、治験薬投与開始から120時間までの単位時間当た
りの変化量を確認したところ、低用量群で-3.17、高用量群で-3.26、プラセボ
群で-2.49であり、低用量群とプラセボ群、高用量群とプラセボ群の群間差の
最小二乗平均値は、それぞれ-0.40、-0.48であり、仮説検定の多重性は調整さ
れていないものの、プラセボ群と比較していずれの本薬群においても統計学的
に有意な差が認められました。
加えて、第IIa相パート及び第IIb相パートのいずれにおいても、Day4
のウイルスRNA量のベースラインからの変化量の平均値が、プラセボ群と比
較して本薬群において約1log 10 copies/mL減少する傾向が認められました。
以上より、申請者は、これらの情報を総合的に勘案すると、本剤のSARS-CoV2に対する抗ウイルス効果及び臨床症状改善効果が確認されたと述べています。
続きまして、有効性に関する機構の評価について、御説明いたします。
通し番号55ページ、表35を御覧ください。第IIb相パートにおいて、事前に規
定した本試験の有効性の主要評価項目について、成功基準は満たされませんで
した。
なお、第IIb相パートでは、二つの主要評価項目をco-primary endpointと位
置づけており、二つの主要評価項目の間で仮説検定の多重性の調整は計画され
ておらず、12症状合計スコアの治験薬投与開始から120時間までの単位時間当た
りの変化量について、統計学的な有意差が認められていないため、Day4に
おけるSARS-CoV-2のウイルス力価のベースラインからの変化量についての統計
学的な有意差についての評価はできません。
また、第IIb相パートの主要評価項目の一つとして、SARS-CoV-2による感染症
の12症状合計スコアの単位時間当たりの変化量(AUCを120時間で割った値)
が設定されましたが、最終評価時点の転帰と評価が一致しない可能性もあるな
ど、症状スコアの推移をAUCにより評価することの意義は不明であり、主要
評価項目としての適切性には課題があると考えます。
通し番号56ページ、図5を御覧ください。こちらはAUCではなく、12症状合
計スコアの推移を確認した結果であり、本薬群とプラセボ群でおおむね同様で
した。
通し番号63ページ、二つ目の点を御覧ください。申請者が有効性の根拠とな
ると説明している12症状のうち、オミクロン株に特徴的と考えられる呼吸器症
状 及 び ベ ー ス ラ イ ン に お け る ス コ ア の 平 均 値 が 1 以 上 で あ っ た 症 状 に 息 切れ
(呼吸困難)を加えた症状の合計スコアについては、次の点を踏まえると、臨床
症状の改善効果が確認できたとは判断できないと考えます。
多様な症状を呈するSARS-CoV-2による感染症において、一部の症状スコアの
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