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参考資料4 「一体的実施・KDB活用支援ツール」抽出の考え方と保健事業への活⽤Ver.1 (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28208.html
出典情報 データヘルス計画(国保・後期)の在り方に関する検討会 高齢者保健事業の実施計画(データヘルス計画)策定の手引きに係るワーキンググループ(第1回 9/28)《厚生労働省》
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医療機関と
連携した
保健事業等、
ハイリスク
アプローチ
としての
保健事業

(I)多剤投薬者の服薬指導・服薬⽀援
1)ハイリスクアプローチとしての保健事業(プログラム例)
(1) KDB で抽出された候補者の中から個別⽀援が可能な⼈数に絞る(薬剤数の多い者から順に)。
(2) KDB から受診医療機関数や直近の処⽅内容を把握する。
(3) 訪問による服薬指導プログラムへの参加を呼びかける。
(4) 訪問指導希望者に対し、事前に、質問票による健康状態評価、薬物療法に係る困りごと等につい
て情報を収集する。
(5) 訪問時には、処⽅薬全体(お薬⼿帳・薬剤情報提供書)、薬物療法に係る困りごと、服薬アドヒ
アランス、残薬について情報を収集する。
(6) 指導内容︓服薬の⼯夫、お薬⼿帳の⼀本化のメリット等を助⾔するほか、医療機関での相談を勧
奨する。
※地区医師会と薬剤師会双⽅から協⼒が得られ、薬剤師が服薬指導を担当する場合は、重複処⽅・
併⽤禁忌薬・薬物有害事象の把握等についても実施が可能である。
2)優先すべき対象者
l 処⽅薬剤数の多い者、複数の医療機関を受診している者
3)医療機関等、関係者との連携
l 個別⽀援事業の企画段階から、地区医師会・薬剤師会へ事業計画や内容について相談し、協⼒を
依頼する。
l 地区医師会(かかりつけ医)、かかりつけ薬剤師、保険薬局との連携体制や情報共有体制の構築
が必要である。
4)事業評価(ストラクチャー、プロセス、アウトプット、アウトカム)
St︓地区医師会・薬剤師会への企画時点からの説明・連携、KDB データ分析担当職員の確保、指導
体制(医療専⾨職)
Pr︓保健指導候補者の抽出基準の設定(包含・除外基準)、服薬指導案内状、服薬情報の内容
や通知⽅法、指導⽅法(場所、時間、⽅法、評価⽅法)、委託先の評価(薬剤師による服薬
指導の有無)
OP︓服薬指導通知者数、個別指導候補者数、個別指導応需者数、指導時間・個別指導のための
移動時間、委託費⽤
OC︓服薬に関する負担感、服薬指導・助⾔内容に対する理解度・満⾜度、医療費⾃⼰負担額の負
担感、飲み忘れ頻度の変化、残薬数の変化、薬剤有害事象発⽣頻度の変化
(II)睡眠薬服⽤者に対する薬物有害事象の予防
※睡眠薬に係る服薬指導は、医師会と薬剤師会双⽅からの協⼒、薬剤師による服薬指導が必要であ
る。
1)ハイリスクアプローチとしての保健事業(プログラム例)
(1) KDB で抽出された対象者数から個別⽀援が提供可能な⼈数を絞る。
(2) KDB から受診医療機関数、処⽅されている睡眠薬の種類・成分を把握する。
(3) 訪問による服薬指導プログラムへの参加を依頼する。
(4) 訪問前に、質問票による健康状態評価、薬物療法に係る困りごとについて情報を収集する。
(5) 処⽅薬全体を把握する。(お薬⼿帳・薬剤情報提供書等の活⽤)
(6) 薬物療法に係る困りごと、服薬アドヒアランス、残薬について情報を収集する。
(7) 服薬の⼯夫の指導、お薬⼿帳の⼀本化のメリット等を助⾔する。
(8) 服薬について医療機関への相談を勧奨する。
2)優先すべき対象者
● ⾼齢者にとって健康リスクの⾼い睡眠薬(⻑時間作動型、抗コリン作⽤の強いベンゾジアゼピン系
睡眠薬・抗不安薬)を服⽤している者
3)医療機関等、関係者との連携
● 事業の企画時点から地区医師会・薬剤師会へ事業計画や内容について相談するとともに、協⼒を
依頼することが必要である。

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