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参考資料4 「一体的実施・KDB活用支援ツール」抽出の考え方と保健事業への活⽤Ver.1 (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28208.html
出典情報 データヘルス計画(国保・後期)の在り方に関する検討会 高齢者保健事業の実施計画(データヘルス計画)策定の手引きに係るワーキンググループ(第1回 9/28)《厚生労働省》
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4)事業評価(ストラクチャー、プロセス、アウトプット、アウトカム)
St︓本事業の実施体制(KDB 分析、保健指導のマンパワー、予算確保)
Pr︓対象者の抽出、絞り込み、相談等が円滑に実施できたか
OP︓リスト対象者のうち、アプローチできた者の割合
OC︓アプローチした者のうち、低栄養、運動プログラム等につながった者の割合、質問票回答の変化、
糖尿病等のコントロール状況の改善
通いの場等、
ポピュレーショ
ンアプローチと
しての保健事


1)ポピュレーションアプローチとしての保健事業(プログラム例)
事業1)リストアップされたすべての者について「⾼齢者の糖尿病・循環器疾患と⾷⽣活・運動」等のリー
フレットを配布し、フレイル、サルコペニアについて啓発する。通いの場を紹介し、フレイル対策を
始めることを促す。
事業2)通いの場での健康相談等にて、糖尿病等の有疾患者を把握。「⾼齢者の糖尿病・循環器疾
患と⾷⽣活・運動」等のリーフレットを配布し、フレイル、サルコペニアについて啓発する。
2)多くの対象者に働きかけるための⼯夫
l 事業1)と事業2)の連動をはかる。何度も働きかけることで意識に残りやすくなる。
l かかりつけ医やケアマネジャー等からも糖尿病等の基礎疾患がある⼈に対して、フレイル予防事業の
案内をしていただくよう、働きかける。
3)通いの場の運営者、リーダーとの調整
l 通いの場で運動等に取り組むことが、フレイル対策だけでなく、疾患の重症化予防にも役⽴つことを
知っていただき、モチベーションを⾼める。
4)事業評価(ストラクチャー、プロセス、アウトプット、アウトカム)
St︓本事業の実施体制(リーフレット配布、通いの場運営者等の協⼒を得るための説明)
Pr︓予定通り、対象者にわかりやすいリーフレットを配布できたか、関係者の協⼒がえられたか
OP︓リーフレットカバー率
OC︓基礎疾患とフレイルの関係を理解し、フレイル対策に取り組む⾼齢者の増加

留意事項

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事業の⽬的がフレイル予防であって疾患の改善を主⽬的にしているわけではないことから、介護予防
事業に積極的につなげていくことが重要である。
該当率が⾼い抽出条件であることから、本⼈の体⼒や好みに合った運動の場、相談の場につなげら
れるよう、地域の取組の情報を把握しておく。
介護予防プログラムへの勧奨においては、かかりつけ医と相談の上、運動強度等適切なプログラムに
つなげることが望ましい(リスクマネジメント)。有疾患者であるため、保健師、理学療法⼠や健康
運動指導⼠等が関わっている場等が望ましい。
フレイル・サルコペニア予防では、運動と栄養の両⾯からのアプローチが重要であり、社会参加につな
げることが重要である。

【参考⽂献】
1)植⽊浩⼆郎。⾼齢者糖尿病とサルコペニア.糖尿病 57(9)︓689〜692,2014
2)⽇本⽼年医学会 .⾼齢者肥満症 診療ガイドライン 2018 ⽇⽼医誌 2018︔55︓464―538

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