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参考資料4 「一体的実施・KDB活用支援ツール」抽出の考え方と保健事業への活⽤Ver.1 (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28208.html |
出典情報 | データヘルス計画(国保・後期)の在り方に関する検討会 高齢者保健事業の実施計画(データヘルス計画)策定の手引きに係るワーキンググループ(第1回 9/28)《厚生労働省》 |
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【参考情報】
フレイル(虚弱)の特徴を理解しよう
(5-図表1、5-図表2、5-図表3 参照)
フレイルとは Frailty の⽇本語訳で「加齢とともに⼼⾝の活⼒(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の
併存等の影響もあり、⽣活機能が障害され、⼼⾝の脆弱性が出現した状態であり、要介護状態や死亡に⾄る危険が⼤き
い段階である。しかし、適切な介⼊・⽀援により可逆的な改善が⾒込め、⽣活機能の維持向上が可能な状態である。
さらに、フレイルは多⾯性を持つ概念であり、ロコモティブシンドロームやサルコペニア(筋⾁減弱)に代表される⾝体的フレイル
だけではなく、意欲の低下やうつ傾向、軽度の認知機能低下等の精神・⼼理的および認知的フレイル、そして独居や孤⽴、
社会的サポートの⽋如や経済的困窮等の社会的フレイルも含んでおり、包括的な視点を持ち合わせる概念である。5)
5-図表1 フレイルの特徴
フレイル
加齢により体⼒や気⼒が弱まっている状態
①中間の時期
⼼理的
認知的
フレイル
(⇒から要介護へ移⾏する中間の段階)
②多⾯的
(⇒⾊々な側⾯の衰えが負の連鎖)
③可逆性
独居、経済的困窮、
孤⾷、地域⽀援の低下、
⽼⽼世帯、等
うつ、
認知機能低下、等
(⇒様々な機能をまだ戻せる時期)
予
備
能
力
社会的
フレイ ル
疾患・
ストレス
健康
⾝体的
フレイル
ロコモティブシンドローム
サルコペニア、等
負
⾃"
⽴連
度鎖
低%
下&
-'
(Non-Frailty)
フレイル
(Fr ailt y)
要⽀援・要介護の危
険が⾼い
要介護状態
(Disability)
要支援・
要介護
健康寿命
生物学的寿命
(東京⼤学⾼齢社会総合研究機構・飯島勝⽮
作成
葛⾕雅⽂. ⽇⽼医誌 46:279 -285, 2009より引⽤改変)(杉本 研、楽⽊宏実ほか. 2014)
質問票(15 項⽬)はフレイルの概念を包括的に盛り込んでいる。よって、多⾯的なフレイルの特徴を⼗分理解した上で、
⾝体的フレイルのリスク保有者から抽出する過程のなかで、抽出基準(質問票︓①(健康状態)、⑦(歩⾏速度)、⑧(転
倒))以外の質問も活⽤しながら、ハイリスクアプローチとしての本⼈への指導介⼊に加え、地域での多様な資源を活⽤し、
総合的にアプローチする。
フレイル対策には 3 つの柱「①栄養(⾷と⼝腔機能)・②運動・⾝体活動・③⼈とのつながり・社会参加」が重要であり、
個々⼈に継続性のある形でこの3つの柱を全て(いわゆる三位⼀体)として⽇常⽣活改善が出来るように促す。また、専⾨
職による多職種連携、住⺠ボランティア機能等に加え、産業界の関わりも盛り込みながら、マルチステークホルダーでの総合
的な⽀援を⽬指す。
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フレイル(虚弱)の特徴を理解しよう
(5-図表1、5-図表2、5-図表3 参照)
フレイルとは Frailty の⽇本語訳で「加齢とともに⼼⾝の活⼒(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の
併存等の影響もあり、⽣活機能が障害され、⼼⾝の脆弱性が出現した状態であり、要介護状態や死亡に⾄る危険が⼤き
い段階である。しかし、適切な介⼊・⽀援により可逆的な改善が⾒込め、⽣活機能の維持向上が可能な状態である。
さらに、フレイルは多⾯性を持つ概念であり、ロコモティブシンドロームやサルコペニア(筋⾁減弱)に代表される⾝体的フレイル
だけではなく、意欲の低下やうつ傾向、軽度の認知機能低下等の精神・⼼理的および認知的フレイル、そして独居や孤⽴、
社会的サポートの⽋如や経済的困窮等の社会的フレイルも含んでおり、包括的な視点を持ち合わせる概念である。5)
5-図表1 フレイルの特徴
フレイル
加齢により体⼒や気⼒が弱まっている状態
①中間の時期
⼼理的
認知的
フレイル
(⇒から要介護へ移⾏する中間の段階)
②多⾯的
(⇒⾊々な側⾯の衰えが負の連鎖)
③可逆性
独居、経済的困窮、
孤⾷、地域⽀援の低下、
⽼⽼世帯、等
うつ、
認知機能低下、等
(⇒様々な機能をまだ戻せる時期)
予
備
能
力
社会的
フレイ ル
疾患・
ストレス
健康
⾝体的
フレイル
ロコモティブシンドローム
サルコペニア、等
負
⾃"
⽴連
度鎖
低%
下&
-'
(Non-Frailty)
フレイル
(Fr ailt y)
要⽀援・要介護の危
険が⾼い
要介護状態
(Disability)
要支援・
要介護
健康寿命
生物学的寿命
(東京⼤学⾼齢社会総合研究機構・飯島勝⽮
作成
葛⾕雅⽂. ⽇⽼医誌 46:279 -285, 2009より引⽤改変)(杉本 研、楽⽊宏実ほか. 2014)
質問票(15 項⽬)はフレイルの概念を包括的に盛り込んでいる。よって、多⾯的なフレイルの特徴を⼗分理解した上で、
⾝体的フレイルのリスク保有者から抽出する過程のなかで、抽出基準(質問票︓①(健康状態)、⑦(歩⾏速度)、⑧(転
倒))以外の質問も活⽤しながら、ハイリスクアプローチとしての本⼈への指導介⼊に加え、地域での多様な資源を活⽤し、
総合的にアプローチする。
フレイル対策には 3 つの柱「①栄養(⾷と⼝腔機能)・②運動・⾝体活動・③⼈とのつながり・社会参加」が重要であり、
個々⼈に継続性のある形でこの3つの柱を全て(いわゆる三位⼀体)として⽇常⽣活改善が出来るように促す。また、専⾨
職による多職種連携、住⺠ボランティア機能等に加え、産業界の関わりも盛り込みながら、マルチステークホルダーでの総合
的な⽀援を⽬指す。
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