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【資料No.1】2.4_非臨床試験の概括資料 (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29325.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第5回 11/22)、医薬品第二部会(令和4年度第13回 11/22)(合同開催)《厚生労働省》
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S-217622

2.4 非臨床の概括評価

5.9 倍及び 5.0 倍であった (表 2.4.4-4).出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試
験において,ラットで母動物に毒性が認められた用量(臨床曝露量の 6.6 倍相当)で妊娠後期及
び哺育期間中の投与により児の発生並びに発育に影響が認められた.S-217622 はラットの胎盤
を通じて胎児に移行すると共に授乳ラットの乳汁に移行することが知られているが,ヒトの乳
汁への移行は不明である (2.6.4.4.2.2 項及び 2.6.4.6.1.2 項参照).また,一般毒性試験の安全域を
踏まえるとヒトで哺乳中の児における影響は否定できない.以上より,授乳婦については,
S-217622 フマル酸共結晶は投与期間中及び投与終了後一定期間は授乳しないことが望ましい.

表 2.4.4-3

S-217622 フマル酸共結晶の生殖発生毒性試験における主な毒性所見及び無毒
性量

動物種

ラット

試験種

投与
経路

投与量
(mg/kg/日)

主な毒性所見と無毒性量
毒性変化なし

受胎能及
び着床ま
での初期
胚発生

経口

20,60,
1000

出生前・
出生後の
発生並び
に母体の
機能

経口

20,60,
1000

無毒性量
雄一般毒性,雄生殖機能,雌一般毒性,雌生殖機能及び
初期胚発生:1000 mg/kg/日
母動物
1000 mg/kg/日:体重の増加抑制及び低値傾向,摂餌抑制,
全児死亡
F1 出生児
1000 mg/kg/日:出生児数低値,生後 0 日及び生後 4 日の
生存率低下,体重低値,眼瞼開裂及び雌雄性成熟の遅延
無毒性量
母動物一般毒性,母動物生殖機能,次世代の発生:

60 mg/kg/日

ウサギ

胚・胎児
発生

経口

20,60,
1000

胚・胎児
発生

経口

30,100,
300

母動物
1000 mg/kg/日:体重増加量及び摂餌量の減少
胚・胎児
1000 mg/kg/日:胎児体重の低値及び骨化遅延,並びに短
小過剰肋骨の発現頻度上昇
無毒性量
母動物一般毒性,胚・胎児発生:60 mg/kg/日
母動物生殖機能:1000 mg/kg/日
母動物
100 mg/kg/日:流産
≥ 100 mg/kg/日:体重の低値及び摂餌量減少
胚・胎児
≥ 100 mg/kg/日:骨格の形態異常 (胸骨分節/肋骨の癒合,
肋骨の異常,椎骨の配列異常等)
300 mg/kg/日:胚・胎児生存率の低値
無毒性量
母動物一般毒性,母動物生殖機能,胚・胎児発生:30 mg/kg/


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