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資料 1 - 2 前回の議論を受けて修正した個票(疾病名及び疾病の対象範囲の変更に ついて研究班から情報提供のあった疾病) (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31825.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第51回 3/22)《厚生労働省》 |
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<DYT 5a ジストニア/瀬川病/ドパ反応性ジストニア dopa response dystonia:DRD、日内変動を伴う遺伝性進
行性ジストニア hereditary progressive dystonia with marked diurnal fluctuation:HPD>
1. 病因遺伝子と概要
GCH1 の活性低下に基づき、L-dopa によく反応する日内変動を伴う下肢ジストニアにより歩行障害を来
す。尖足、内反尖足が多い。日内変動があり、昼から夕方にかけて症状が悪化し、睡眠によって改善する。
1971 年に瀬川らが“著明な日内変動を呈する遺伝性進行性脳基底核疾患”として報告した。1994 年病因
遺伝子が確定され、疾患概念が確立された。
(1) 遺伝様式:常染色体顕性遺伝(優性遺伝)(遺伝子座 14q22.2、遺伝子 GCH1、遺伝子産物 GCH1:
GTP cyclohydrolase1、MIM#128230)
(2) 発症年齢: 10 歳以下に多い。
(3) 頻度:100~200 人。不完全浸透で、女性優位(4:1又はそれ以上)に発症する。
2. 臨床症状
下肢優位の姿勢ジストニア(下肢の尖足あるいは内反尖足)が主症状で、立位時に腰椎前弯や頸部後屈
位、後膝反張を認めるが、体幹の捻転ジストニアはない。著明な日内変動を呈し、昼から夕方にかけて症
状が悪化し、睡眠によって改善する。年齢とともに日内変動の程度は減少する。10 歳以降になると姿勢時
振戦(8~10Hz が多い)が出現する。軽度の筋強剛を認める。深部腱反射は亢進し、時に足クローヌスが
出現する。成人発症例もあり、軽微な足ジストニアを示す。知能は正常である。L-dopa により著明に改善す
る。
3. 特記すべき検査所見
画像所見に異常はない。
GTP cyclohydrolase l(GCH1)活性の低下を認める。
髄液中ホモバニリン酸、ネオプテリン、ビオプテリンの低下を認める。
4. 遺伝子診断
GCH1 遺伝子の点変異を認める
5. 鑑別診断
ウィルソン Wilson 病、脊髄小脳変性症、パーキンソン Parkinson 病、パーキンソン症候群、家族性痙性対麻
痺、ハンチントン Huntington 病、神経有棘赤血球症、GM2 ガングリオシドーシス、GM1 ガングリオシドーシ
ス、ニーマン・ピック Niemann-Pick 病、レット Rett 症候群、脳血管障害、抗精神薬投与に伴う遅発性ジスト
ニア。他のドパ反応性ジストニア、常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)若年発症パーキンソニズムなど。
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行性ジストニア hereditary progressive dystonia with marked diurnal fluctuation:HPD>
1. 病因遺伝子と概要
GCH1 の活性低下に基づき、L-dopa によく反応する日内変動を伴う下肢ジストニアにより歩行障害を来
す。尖足、内反尖足が多い。日内変動があり、昼から夕方にかけて症状が悪化し、睡眠によって改善する。
1971 年に瀬川らが“著明な日内変動を呈する遺伝性進行性脳基底核疾患”として報告した。1994 年病因
遺伝子が確定され、疾患概念が確立された。
(1) 遺伝様式:常染色体顕性遺伝(優性遺伝)(遺伝子座 14q22.2、遺伝子 GCH1、遺伝子産物 GCH1:
GTP cyclohydrolase1、MIM#128230)
(2) 発症年齢: 10 歳以下に多い。
(3) 頻度:100~200 人。不完全浸透で、女性優位(4:1又はそれ以上)に発症する。
2. 臨床症状
下肢優位の姿勢ジストニア(下肢の尖足あるいは内反尖足)が主症状で、立位時に腰椎前弯や頸部後屈
位、後膝反張を認めるが、体幹の捻転ジストニアはない。著明な日内変動を呈し、昼から夕方にかけて症
状が悪化し、睡眠によって改善する。年齢とともに日内変動の程度は減少する。10 歳以降になると姿勢時
振戦(8~10Hz が多い)が出現する。軽度の筋強剛を認める。深部腱反射は亢進し、時に足クローヌスが
出現する。成人発症例もあり、軽微な足ジストニアを示す。知能は正常である。L-dopa により著明に改善す
る。
3. 特記すべき検査所見
画像所見に異常はない。
GTP cyclohydrolase l(GCH1)活性の低下を認める。
髄液中ホモバニリン酸、ネオプテリン、ビオプテリンの低下を認める。
4. 遺伝子診断
GCH1 遺伝子の点変異を認める
5. 鑑別診断
ウィルソン Wilson 病、脊髄小脳変性症、パーキンソン Parkinson 病、パーキンソン症候群、家族性痙性対麻
痺、ハンチントン Huntington 病、神経有棘赤血球症、GM2 ガングリオシドーシス、GM1 ガングリオシドーシ
ス、ニーマン・ピック Niemann-Pick 病、レット Rett 症候群、脳血管障害、抗精神薬投与に伴う遅発性ジスト
ニア。他のドパ反応性ジストニア、常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)若年発症パーキンソニズムなど。
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