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【資料1】医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書(案) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33461.html
出典情報 医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会(第13回 6/6)《厚生労働省》
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(低収益構造)

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限られた生産体制下での少量多品目生産という非効率な生産構造の下で製造された後
発品は、後述する薬価下落の影響も受け、その収益性が低くなる傾向にある。



また、こうした収益構造の中で、一部の後発品企業は早期に市場を退出する実態もあ

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り、結 果 的 に 市 場 に 残 った 企 業 が 低 薬 価 で の 供 給 継 続 を 行 う こ と と な り 、 企 業 間 での

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不公平も指摘されている。

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後発品企業では、こうした低収益を補うため、先発品の特許切れがあると、新規収載

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品を再 び 上 市 す る 傾 向 にあ り 、 こ の こ と が 品 目 数 の 増 加 に つ な が る と と も に 、 少 量多

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品目生産の構造を更に強くするという悪循環を生じさせている。

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また、少量多品目生産の影響等により、製造余力はほとんどない状況にあることに加

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え、複 雑 な 製 造 計 画 の 中で 、 緊 急 増 産 等 の 柔 軟 な 対 応 も 困 難 な 状 況 に あ り 、 結 果 とし

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て、現下の供給不安の改善に時間を要することにもつながっていると考えられる。

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このような後発品の低収益構造は、以下に記載する後発品の①流通慣行や②製品特性
に起因していると考えられる。

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(①流通慣行)

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後発品企業自らがシェア獲得のため値引きして販売することや、流通取引において、

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「総価 取 引 」 の 際 の 調 整弁 と し て 使 用 さ れ る こ と に よ り 、 取 引 価 格 が 下 落 し 、 そ れが

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市場実 勢 価 格 と さ れ る こと で 、 薬 価 改 定 の 都 度 、 そ の 下 落 を 反 映 す る 形 で 薬 価 が 引き

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下げられている。

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(②製品特性)

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後発品同士は同じ有効成分、同じ効能・効果を有するという特性上、価格以外で差別

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化しにくい 1 0 ことから、自社の品目を他の企業 より多く販売するための価格競争が繰り

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返されることとなる。

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1.1.2

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(薬価の下落)

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薬価基準制度上の課題

薬価は、原則として市場実勢価格に合わせる形で改定が行われており、上記のような
価格メカニズムが働くことで、後発品の薬価は早期に下落する傾向にある。



この薬価の下落が、後発品企業の経営を圧迫し、新規収載品の上市による更なる少量

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多品目 生 産 や 、 安 定 供 給に 資 す る 生 産 設 備 等 へ の 投 資 を 困 難 に さ せ る こ と に つ な がっ

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ていると指摘されている。

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また、薬価を下支えする制度として、最低薬価、不採算品再算定及び基礎的医薬品と

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いった 制 度 が 導 入 さ れ てい る が 、 適 用 要 件 な ど に よ り 、 対 象 と な る 医 薬 品 が 限 定 され

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ているなどの課題が指摘されている。

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一部の後発品においては、服用性や調剤性を工夫した製剤開発が行われている(例:口腔崩壊錠の
開発、苦味マスキング、新剤形や新規格の追加など)。

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