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2013年05月30日(木)
[特定機能病院] 地域医療支援病院要件、紹介・逆紹介率や救急受入れ見直し
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厚生労働省は5月30日に、「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」を開催した。この日は、厚労省当局から、特定機能病院と地域医療支援病院の承認要件改正案が提示された。
まず、特定機能病院の承認要件改正案を見てみよう。
そこでは、特定機能病院には、「高度の医療の提供」「高度の医療技術の開発・評価」「高度の医療に関する研修」という3つの機能があることを確認(p4参照)。この機能を継続・・・
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2013年05月30日(木)
[病床機能] 病棟単位で、急性期、亜急性期、回復期リハなど5機能を報告
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厚生労働省は5月30日に、「病床機能情報の報告・提供の具体的なあり方に関する検討会」を開催した。この日は、厚労省当局から「病床機能情報の報告・提供の具体的なあり方」案(報告制度案)が提示された(p3~p4参照)(p23~p32参照)。
社会保障・税一体改革の中で、「効率的・重点的な医療提供を行うために、現在の一般病床を、高度急性期・亜急性期等・慢性期に機能分化していく」方向が示された。これを実現するため・・・
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2013年05月30日(木)
[診療報酬] 亜急性期入院医療管理料、機能明確化したうえで大幅な見直しも
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厚生労働省は5月30日に、診療報酬調査専門組織の「入院医療等の調査・評価分科会」を開催した。
この日の議題は、「亜急性期入院医療管理料等の見直し」。
入院医療は、病気のステージによって、大きく「急性期」「亜急性期等」「慢性期」の3期に分類されることが多い。
急性期とは、いわば「発症後間もない時期、症状が悪化して間もない時期」で、集中的な医療資源投入が必要となる。
また慢性期とは、「病状が安定し・・・
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2013年05月29日(水)
[医療安全] 自動車運転禁止の記載事項ある医薬品処方、患者へ説明徹底を
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厚生労働省は5月29日に、「医薬品服用中の自動車運転等の禁止等に関する患者への説明」に関する通知を発出した。
今般、総務省から厚労省に対し、医薬品の副作用による危害発生等を防止するため、「『自動車運転等の禁止』の注意事項がある医薬品を処方・調剤する際には、医師・薬剤師から患者に対する注意喚起の説明を徹底させる」旨の勧告が行われた。
厚労省はこの勧告を受け、都道府県等に対し、管下医療機関・薬局へ上・・・
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2013年05月29日(水)
[医療保険] 協会けんぽ、近く平成25~29年度の財政見通しを試算
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全国健康保険協会は5月29日に、運営委員会を開催した。
この日は、(1)健康保険法等の一部を改正する法律(2)社会保障制度改革国民会議等(3)5年収支見通しの試算の前提等―の大きく3点が議題となった。
まず、(3)を見てみよう。
全国健康保険協会は、主に中小企業の従業員が加入する「協会けんぽ」を運営している。協会けんぽの運営では、長期的な「医療保険財政の安定」が求められるため、2年ごとに「翌事業年度から・・・
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2013年05月29日(水)
[がん対策] 地域がん拠点病院、5大がん登録や手術件数等の指定要件化を検討
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- がん診療提供体制のあり方に関するワーキンググループ(第1回 5/29)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医療提供体制
我が国の死因第1位を独走するがん対策として、「全国どこでも、質の高いがん医療を受けられる(均てん化)」ことをめざし、がん診療連携拠点病院の整備が進められている(p66~p105参照)。しかし、拠点病院のない地域の存在や、拠点病院間の診療機能の格差などが指摘されていることを受け、厚労省は「がん診療提供体制・・・
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2013年05月29日(水)
[医薬品] 不信感抱かれることないよう、臨床研究の適正実施求める 日医
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日本医師会は5月29日の定例記者会見で、「バルサルタン論文不正問題疑惑に対する日本医師会の見解」を発表した。
高血圧治療薬「バルサルタン(商品名ディオバン)」について、大学の医師主導臨床研究の統計解析に、製薬メーカー社員が身分を伏せて関与していた問題で、日医は次のような見解を提示している(p1~p2参照)。
(1)臨床研究には、高い倫理性・公平性が求められており、これに疑念が生じていることは由々しき問・・・
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2013年05月29日(水)
[医療安全] 死亡事例の院内調査、原則として外部専門家の支援を受ける
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厚生労働省は5月29日に、「医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会」を開催した。この日は、これまでの議論をまとめた「医療事故に係る調査の仕組み等に関する基本的なあり方」案が厚労省当局から示され、一部修正のうえ了承した。
医療事故が訴訟等に発展した場合、「過失の有無」が争点になり、「原因究明」が疎かにされがちである。しかし、本来は「再発の防止」に取組むことが重要で、そのためには「原因究・・・
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2013年05月29日(水)
[26年度予算] 消費税8%対応、消費増税分財源に通常改定と別立てで 日医
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日本医師会は5月29日の定例記者会見で、平成26年度(来年度)予算の概算要求に向けた要望を発表した。
日医は、「超高齢社会を迎える中で『医療・介護の連携』という視点が欠かせない。医療提供体制の全体的な機能強化を進め、地域医療体制を再構築する必要がある」と主張し、26年度予算編成に向けて、以下のような概算要求を行うべきと、厚生労働省に要望している。
まず、東日本大震災からの復旧・復興を進め、さらに災害・・・
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2013年05月29日(水)
[規制改革] 健康寿命延伸に向け、関連産業育成や保険外併用療養推進目指す
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政府は5月29日に、産業競争力会議を開催した。この日は、事務当局から「成長戦略の基本的考え方」が提示された。
安倍内閣は、6月のサミット前までに、新たな「成長戦略」を策定する方針。
今回の基本的考え方では、まず「成長への道筋・目標」を明確にしたうえで、(1)日本産業再興プラン(2)戦略市場創造プラン(3)国際展開戦略―という3つのアクションプランを打立てるとしている。
医療・介護に関連の深い項目を見る・・・
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2013年05月29日(水)
[診療報酬] 訪問看護、管理業務効率化のため大規模化を 宇都宮医療課長
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厚生労働省は5月29日に、中医協総会を開催した。この日は、在宅医療についてフリートークを行ったほか、厚労省当局から「社会保障制度改革国民会議の議論」(p112~p265参照)などについて報告を受けた。
在宅医療に関しては、(1)訪問看護(p27~p57参照)(2)在宅歯科医療(p58~p84参照)(3)薬局による在宅業務(p85~p111参照)―の3点について議論が行われた。ちなみに、2月13日の総会でも在宅医療が議題とな・・・
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2013年05月29日(水)
[診療報酬] 新技術等の費用対効果評価、具体事例もとにした制度構築論議へ
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厚生労働省は5月29日に、中医協の費用対効果評価専門部会を開催した。
この日は、これまでの議論等を踏まえて、厚労省当局から今後議論すべき「論点」が提示された。委員間では、論点に基づくフリートークが行われている。
論点は、大きく次の3つ(p19参照)。
(1)費用対効果評価の活用方法
(2)様々な調整による、新規技術等への患者のアクセス確保
(3)費用対効果評価結果の活用時期
費用対効果評価は、たと・・・
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2013年05月28日(火)
[医学研究] 大学における未来医療研究人材養成事業を公募 文科省
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文部科学省は5月28日に、「未来医療研究人材養成拠点形成事業」の公募を開始した。
本事業(平成25年度予算額22億5000万円)は、急速に進展する高齢化等に伴う医療課題の解決に貢献し、国内外の医学・医療の発展を強力に推進するため、大学における(1)メディカル・イノベーション推進人材(2)リサーチマインドを持った総合診療医―を養成するための特色ある取組みを公募・選定し、支援するもの。
具体的には、(1)では、・・・
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2013年05月28日(火)
[医療安全] 再使用可能な手動式肺人工蘇生器の取扱上の注意点を提示
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厚生労働省は5月28日に、医薬品・医療機器等安全性情報No.301を公表した。
今回は、(1)再使用可能な手動式肺人工蘇生器の取扱い上の注意(2)重要な副作用等に関する情報(3)使用上の注意の改訂(4)市販直後調査の対象品目一覧―を掲載している(p1参照)。
(1)では、再使用可能な手動式肺人工蘇生器を誤って組立てた状態で使用し、患者の換気が十分にできなかった医療事故が報告されている(p2参照)。そこで・・・
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2013年05月28日(火)
[看護] ふれあいナースバンク再就職相談会、25年度も7回開催
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東京都は5月28日に、再就職を希望する看護師のための「ふれあいナースバンク」再就職相談会を、東京都ナースプラザ主催で開催することを発表した。
東京都ナースプラザとは、看護職の就業促進、資質の向上支援、普及啓発を目的として東京都が設置し、公益社団法人東京都看護協会に運営を委託しているもの。今年度は、平成25年6月14日から平成26年2月19日までの期間に、合計7回開催する予定。
東京都ナースプラザ(ナースバン・・・
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2013年05月28日(火)
[看護] 世田谷区の奥沢病院など31病院で、復職支援研修を実施 東京都
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東京都は5月28日に、離職した看護職員の復職を支援する研修を実施することを公表した。
この研修は、平成22年度より毎年実施されており、今年度も「東京都看護職員地域就業支援病院」を31病院(一般指定病院29病院、専門性の高い指定病院2病院)指定し、再就職を希望する看護職員を対象に、身近な地域で経験やスキルに応じた講習や実習、就業相談を行う。病院での実習終了後、訪問看護ステーションや介護老人保健施設等で5日間・・・
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2013年05月28日(火)
[医薬品] ADHD児への向精神薬開始、小学校低学年までが7割超
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政府は5月28日に、「向精神薬の子どもへの投与に関する質問」に対する答弁書を公表した。
麻薬と同じような構造式を持つものもある、危険な向精神薬の不適切な投与による子どもの被害は深刻化している。
加賀谷健議員(参議院)は、平成21年5月14日付の「発達障害の子どもたちへの投薬に関する質問主意書」において、政府に「実態の把握や対応」などについて質問をしている。これに対し政府は、「発達障害の原因は未解明であ・・・
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2013年05月28日(火)
[介護] ロボット介護機器の開発・導入促進事業、まず24件を決定 経産省
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経済産業省は5月28日に、ロボット介護機器開発・導入促進事業の採択事業者を決定したことを公表した。
本事業は、高齢者の自立支援、介護実施者の負担軽減に資するロボット介護機器の開発・導入を促進することを目的に、介護現場のニーズを踏まえた「ロボット技術の介護利用における重点分野」のロボット介護機器の開発補助を行うとともに、実用化に必要な実証環境の整備等を実施するもの。
第1次採択事業として決定したのは・・・
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2013年05月28日(火)
[薬価] 血管内塞栓促進用補綴材の調整用剤である『リピオドール』保険適用
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厚生労働省は5月28日に、「公知申請に係る事前評価が終了した医薬品の保険上の取扱い」に関する通知を発出した。
これは4月26日の薬事・食品衛生審議会で「公知申請を行っても差支えない」と判断されていた『リピオドール480注10mL』(一般名:ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステル)について、今般、追加予定の効能・効果、用法・用量を保険適用するもの(5月28日から保険適用となる)(p1参照)。
本剤は、『血管内塞栓・・・
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2013年05月28日(火)
[後発品] 後発品使用促進、単独の取組みでなく、複数事業の相互連携が重要
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厚生労働省は5月28日に、「平成24年度ジェネリック医薬品使用促進の取組事例とその効果に関する調査研究」結果について公表した。これは、厚労省から委託を受け、みずほ情報総研株式会社が実施したもの。
医療費適正化の一環として「後発医薬品の使用」が進められているが、地域により進捗度合いにバラつきがある。このため、本調査では「地域の実情に応じた後発品使用促進のための取組みとして、どのような施策が有効か」とい・・・
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2013年05月28日(火)
[介護保険] 平成25年1月の介護保険給付費は6843億円
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厚生労働省は5月28日に、介護保険事業状況報告の概要(平成25年1月暫定版)を公表した。
厚労省によると、25年1月末現在、65歳以上の第1号被保険者は3072万人で、このうち要介護(要支援)認定者は554万5000人となっている。第1号被保険者に対する要介護・要支援認定者の割合は約18.1%であった。
また、居宅(介護予防)サービス受給者は345万2000人、地域密着型(介護予防)サービス受給者は33万6000人であった。
施設サ・・・
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2013年05月27日(月)
[医療情報] 番号法が成立、衆議院で「国民の利便性向上」など強調する修正
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「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(いわゆる『番号法』)」が、5月24日に成立した。
まず、番号法の骨格をおさらいしておこう。
番号法では、社会保障と税における、給付と負担を一元管理することで、「国民の公平性」と「行政の効率化による、国民サービスの向上」を目指している。ここで、共通番号は国民の個人情報であるため、慎重な管理が求められる。そのため、番号法では、政府・・・
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2013年05月27日(月)
[不妊治療] 特定治療支援事業施設での不妊症看護認定看護師配置は病院26%
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- 不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会(第2回 5/27)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 母子保健課 カテゴリ: 医療制度改革
『特定治療支援事業(以下、支援事業)』とは、体外受精等の特定不妊治療以外では妊娠の見込みがない、または極めて少ないと診断された夫婦に対し、指定医療機関における不妊治療を助成するもの。
この日は、支援事業の現状等を確認・把握するため、(1)支援事業の実施医療機関アンケート(暫定集計)結果(2)地方自治・・・
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2013年05月27日(月)
[審査支払] 平成25年3月査定分のコンピュータチェック効果、全体の56.0%
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- 平成25年3月審査分の医科電子レセプトコンピュータチェック効果について(5/27)《社会保険診療報酬支払基金》
- 発信元:社会保険診療報酬支払基金 カテゴリ: 診療報酬
支払基金では審査充実のため、レセプト電子化の進展に伴い、電子レセプトに対するコンピュータチェックの範囲を順次拡大している。
25年3月審査分の医科電子レセプトにおける「請求1万点当たりの原審査査定点数」は25.0点で、前年同月比で1.8点増となっている。このうちコンピュータチェックを契機と・・・
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2013年05月27日(月)
[社会保障] 社会保障・税一体改革、持続可能な社会保障確立の一歩に過ぎず
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財務省は5月27日に、財政制度等審議会の報告書「財政健全化に向けた基本的考え方」を公表した。
これは、同審議会の下部組織である財政制度分科会で議論してきた内容をまとめたもの。我が国の財政を健全化するためには、(1)収入(租税)を増加させる(2)支出を抑制する―という2つの施策を同時に進める必要がある。
うち(2)については、高齢化を背景とした社会保障費の増加が著しいため、「社会保障費の伸びを適正な水準・・・
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