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2012年07月03日(火)
[医療機器] 頭蓋内動脈瘤治療用の自己拡張型インプラント、薬事承認申請へ
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厚生労働省は7月3日に、医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会を開催した。この日も、選定品目の状況の確認などを行っている。
まず、これまでに選定された品目の開発・審査状況を見てみると、23年12月31日時点に比べて、(1)肺がん・乳がん等の治療に用いる「放射線治療補助材(放射線治療のための体内植込み金属マーカー)」(東洋メディック社)の審査が開始された(p3参照)(2)肝臓がん・子宮筋腫等・・・
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2012年05月22日(火)
[がん対策] がん制圧と健康増進を目的に、包括的提携関係を構築
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- 国立がん研究センターと第一三共、包括的研究提携契約を締結(5/22)《国立がん研究センター》
- 発信元:独立行政法人 国立がん研究センター カテゴリ: 医学・薬学
この契約は、国立がん研究センターの高度ながん研究技術および臨床経験と、第一三共の高い研究能力と創薬技術力を融合することで、優れた抗がん剤創出を目指すもの。共同研究を通じて、がんの制圧と人々の健康増進に寄与することを目的としている。
具体的には、国立がん研究センターが保有する研究成果のう・・・
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2012年05月21日(月)
[医学研究] 脳梗塞を悪化させる酵素を発見、中和抗体投与で症状改善 JST
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科学技術振興機構(JST)と慶應義塾大学は5月21日に、「細胞保護酵素ペルオキシレドキシンが脳梗塞を悪化させる鍵だった」とする研究結果を発表した。
これは、JST課題達成型基礎研究の一環として、慶應義塾大学の七田特任教授と吉村教授によるグループが行ってきた研究の成果。
研究グループでは、脳梗塞後のマウスの組織中にペルオキシレドキシン(Prx)が多量に産出され、細胞外へ放出されていることを発見。Prxが脳内に浸・・・
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2012年02月03日(金)
[高度医療] 標準治療抵抗性重症心不全患者への免疫吸着療法を「適」と判断
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厚生労働省が2月3日に開催した、高度医療評価会議で配付された資料。この日は、新規申請技術の評価結果報告などが行われた。
資料によると、新規申請された技術のうち、(1)「切除不能・再発胆道癌を対象としたゲムシタビン+CDDP+WT1ペプチドワクチン併用化学免疫療法とゲムシタビン+CDDP治療の第I/II相試験(高度医療は第II相パートについて申請)」については継続審議(2)標準治療抵抗性の抗心筋自己抗体を有する重症・・・
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2012年01月19日(木)
[予防医療] エイズ予防のため、新たな予防指針を国、医療機関の行動指針に
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厚生労働省は1月19日に、後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針の運用に関する通知を発出した。
日本のエイズ動向は、昭和60年のエイズ発生動向調査開始以降、新規HIV感染者および新規エイズ患者の増加傾向が続いている。これを受け、「HIV抗体検査件数の減少と患者等報告数の増加」「薬害被害者に対する恒久対策の推進」など様々な課題が指摘されている。
そこで、「後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防・・・
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2012年01月13日(金)
[診療報酬]保険収載の低難易度開腹手術等、腹腔鏡下利用も原則保険適用へ
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厚生労働省が1月13日に開催した、診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会で配付された資料。この日は、次期改定に向けて「平成23年度医療技術の評価(案)」が厚労省当局から示され、これに基づいた議論を行った。
診療報酬改定においては、大規模な新たな医療技術の保険収載が行われる。その際、どの技術が保険適用するにふさわしいかを分科会で評価することになる。これまで関係学会等から793件(重複をカウントすると985・・・
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2011年09月30日(金)
[診療報酬] 微生物核酸同定検査にレジオネラ検査などを追加 厚労省
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厚生労働省はこのほど、検査料の点数の取扱いに関する通知を発出した。これは、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項(平成22年保医発0305第1号、いわゆる解釈通知)」の一部を改正するもの。
具体的には、(1)D012『感染症免疫学的検査』に、あらたに「IgA-HE抗体価(定性)は、23の抗アニサキスIgG・A抗体価(210点)に準じて算定する」旨を加える(p1参照)(2)D014『自己抗体検査』の抗好中球細胞・・・
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2011年08月31日(水)
[診療報酬] 自己抗体検査に免疫グロブリン遊離L鎖κ/λ比を追加
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厚生労働省は8月31日に、検査料の点数の取扱いに関する通知を発出した。
今回は、D014『自己抗体検査』に「(17)免疫グロブリン遊離L鎖κ/λ比」が追加される。この検査については、「(21)のIgG4」に準じて算定することになる(p1参照)。
資料には、該当部分の新旧対照表が付されている(p2参照)。
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2011年03月10日(木)
[先進医療] 乳癌に対するTS-1術後療法など、事前評価で「適」
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厚生労働省が3月10日に開催した、先進医療専門家会議で配付された資料。この日は、1月および2月受付分の届出状況や、第3項先進医療(高度医療)に係る新規技術の科学的評価等ついて報告が行われた。
1月受付分の第2項先進医療としては、「多血小板血漿を用いた難治性皮膚潰瘍治療」が薬事未承認機器を使用しているため、返戻となっている(p5参照)。また、2月受付分の第2項先進医療としては、「急性リンパ性白血病細胞の・・・
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2011年02月28日(月)
[予防接種] 小児用肺炎球菌ワクチン接種に関わる詳細Q&Aを公表
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厚生労働省は2月28日に、医療従事者向けの肺炎球菌コンジュゲートワクチン(小児用)のQ&Aを公表した。Q&Aは、(1)肺炎球菌による感染症(2)ワクチン(3)ワクチンの接種―の3項目についてまとめられている。
(1)の肺炎球菌による感染症では、肺炎球菌の特徴や引き起こされる感染症、およびリスク等について7つの質問と回答がまとめられている。特にQ2では、2歳未満の侵襲性肺炎球菌感染症の原因菌として頻度の高い7種の血・・・
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2011年01月25日(火)
[高度医療] 心筋梗塞の急性期患者へのエポエチンベータ投与、継続審議
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厚生労働省が1月25日に開催した、高度医療評価会議で配付された資料。この日は、継続審議の評価を受けた技術の再評価結果などが報告された。
新たに「適」とされたのは、第21回会議にて「条件付き適」とされ継続審査の評価を受けていた「脳放射線壊死に対する核医学的診断とベバシズマブの静脈内投与による治療」(p5参照)。これは、抗VEGF抗体であるベバシズマブの投与により周囲から放出される血管内皮細胞増殖因子を抑・・・
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2010年11月11日(木)
[感染症対策] 麻しんPCR検査すすめるため、検体提出を要請 厚労省
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厚生労働省は11月11日に、麻しんの検査診断に関する通知を発出した。
麻しん患者報告の約6割が「IgM抗体検査」による検査診断に基づいているが、同検査は、麻しん以外の発疹性ウイルス疾患に罹患している場合にも、陽性になることがあると指摘されている。このため、麻しんの確定診断には、遺伝子検査(RT-PCR法)を含めた精度の高い検査を実施していく必要があるという。通知では、今後は、地方衛生研究所と保健所等が連携し・・・
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2010年10月06日(水)
[健診] 妊婦健診の検査項目にHTLV-1抗体検査を追加
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- 妊婦健康診査におけるHTLV-1抗体検査の実施に関する通知の改正について(10/6)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 母子保健課 カテゴリ: 保健・健康
関係通知では、(1)HTLV-1抗体検査を、妊婦健康診査の標準的な検査項目に追加(2)HTLV-1抗体検査を、妊婦健康診査臨時特例交付金に基づく公費負担の対象とできるよう、補助単価(妊婦1人当たり)の上限額を改定―している。(2)の補助単価については、これまで、妊婦1人当たり「6万3790円以内」だったも・・・
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2010年06月08日(火)
[健診] 妊婦健康診査、すべての市区町村で公費負担で14回以上実施
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- 妊婦健康診査の公費負担の状況にかかる調査結果について(6/8)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 母子保健課 カテゴリ: 保健・健康
調査結果から、(1)公費負担回数はすべての市区町村で14回以上実施されており、全国平均では14.04回(2)公費負担額は全国平均で9万948円(3)全市区町村において、妊婦の居住地以外で受診した場合も公費負担を実施(4)全市区町村において、助産所で受診・・・
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2010年04月30日(金)
[診療報酬] 心臓由来脂肪酸結合蛋白測定にラテックス法等を追加 厚労省
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厚生労働省が4月30日に発出した、検査料の点数の取扱いに関する通知。
これは、3月5日付の通知「診療報酬の算定方法の制定等に伴う実施上の留意事項について」を一部改正するもので、平成22年5月1日から適用される(p1~p3参照)。
改正点は、次の2点。まず、医科点数表D007血液化学検査の30『ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)』の算定について、従来のELISA法と免疫クロマト法に加えて、「ラテックス免疫比濁法又は・・・
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2010年03月26日(金)
[診療報酬] ピロリ菌感染診断の算定ルールを一部変更 厚労省
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厚生労働省は3月26日に、「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」の一部改正に関する通知を発出した。
除菌前の感染診断については、「『迅速ウレアーゼ試験』または『鏡検法』および『抗体測定』、『尿素呼気試験』または『糞便中抗原測定』を同時に実施した場合にあっては、主たる2つの所定点数を初回実施に限り算定できる」という規定を盛り込み、除菌後の感染診断について「『抗体測定』、『・・・
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2010年02月09日(火)
[新型インフル] 予防接種法における新型インフルの高齢者限定規定を議論
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厚生労働省が2月9日に開催した、厚生科学審議会感染症分科会の予防接種部会で配付された資料。この日は、前回会合に引き続き、新型インフルエンザ対策として緊急に対応が必要と考えられる事項について議論を行った。
現行の予防接種法では、インフルエンザワクチンの定期接種の対象は高齢者に限定されている。定期接種については、ワクチンの有効性(重症化の予防など)や国民の抗体保有率などを考え、(1)新型インフルエンザ・・・
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2009年11月11日(水)
[新型インフル] 臨床試験の結果、健康成人のワクチン接種は1回に
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- 新型インフルエンザワクチンに関する有識者との意見交換会(11/11)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 新型インフルエンザ対策推進本部 カテゴリ: 医療制度改革
新型インフルエンザのワクチン接種回数については、国産ワクチン臨床試験の中間報告(第1報)で、「1回接種で効果的な免疫反応が期待できる」との見解が示されていた。また、専門家による評価においても、20代から50代にかけての健康成人に対しては、ワ・・・
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2009年10月22日(木)
[新型インフル] 新型ワクチン、20~50代の健康な医療従事者は1回接種
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- 新型インフルエンザワクチン(国内産)接種回数の方針変更等について(10/22付 事務連絡)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 新型インフルエンザ対策推進本部事務局 カテゴリ: 新型インフル
新型インフルエンザワクチンの接種回数は、従来2回接種することが前提となっていた。しかし、専門家による評価を行ったところ、20代から50代にかけての健康成人に対しては、ワクチン1回接種における十分な抗体価の上昇が確認されたとしている。その上で、(1)20代から50代の健康な医療従事者は、1回接種(2)13・・・
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2009年02月27日(金)
抗EGFR抗体医薬投与前におけるKRAS遺伝子変異検査、先進医療に
- 厚生労働省は2月27日に、国立がんセンター東病院の「抗EGFR抗体医薬投与前におけるKRAS遺伝子変異検査」を、先進医療として評価したことを明らかにした。ただし、この医療技術は、EGFR陽性の治癒切除不能な進行又は再発の結腸又は直腸がんに係るものに限る(p1参照)。
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2009年02月03日(火)
平成20年12月受付分の先進医療1件を承認 先進医療専門家会議
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厚生労働省が2月3日に開催した先進医療専門家会議で配布された資料。この日は、平成20年12月受付分の先進医療の科学的評価及び平成21年1月受付分の先進医療の届出状況等が公表された。
12月受付分の3件の先進医療のうち「抗EGFR抗体医薬投与前におけるKRAS遺伝子変異検査」が総合判定で「適」とされている(p4~p8参照)。また1月受付分は「小児期悪性腫瘍に対するFDG-PET検査」などの3件となっている(p9参照)。
そ・・・
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2008年12月25日(木)
免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製について、検査料の取扱いを一部改正
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厚生労働省は12月25日付けで地方厚生(支)局等宛てに、検査料の点数の取扱いについて通知を出した。これは、3月5日付けの通知「診療報酬の算定方法の制定等に伴う実施上の留意事項について」を一部改正し、平成21年1月1日から適用するもの(p1参照)。
具体的には、免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製におけるEGFRタンパクについて、算定方法が記載されている(p2参照)。
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2008年09月24日(水)
高額な新規薬価収載医薬品はDPC包括評価の対象外として出来高算定
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厚生労働省が9月24日に開催した中医協総会で配布された資料。この日は、DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応や、介護老人保健施設入居者に対する処方せんの交付について議論された。
DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応では、新規に薬価収載された医薬品等は、DPCにおける診療報酬点数に反映されないことから、「前年度に使用実績のない医薬品等については、当該医薬品等の標準的な使用における薬剤費の見込額が、・・・
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2008年08月25日(月)
診療報酬の審査上の一般的な取扱い事例を公表 支払基金
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- 審査情報提供事例について(8/25)《社会保険診療報酬支払基金》
- 発信元:社会保険診療報酬支払基金 カテゴリ: 診療報酬
事例では、HIV-1抗体価またはHIV-1,2抗体価については、スクリーニング検査としては認められない・・・
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2007年12月17日(月)
特定感染症の補助事業に緊急肝炎ウイルス検査を追加 厚労省通知
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厚生労働省が12月17日付けで都道府県などの衛生主管部(局)宛てに出した通知で、特定感染症検査等事業の実施項目に緊急肝炎ウイルス検査事業を追加するもの。
特定感染症検査等事業は、都道府県や政令市・特別区が実施する、性感染症検査と性感染症に関する相談事業、HIV抗体検査とエイズに関する相談事業、肝炎ウイルス検査と肝炎ウイルスに関する相談事業に対し、補助を行うもの。今回これに緊急肝炎ウイルス検査事業が加え・・・
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