よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


06参考資料2_令和6年度以降の新型コロナワクチン接種について(第55回予防接種基本方針部会資料1) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36490.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第57回 11/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

【2】新たな知見等について

(1)新型コロナウイルス感染症の疫学的状況

新型コロナウイルス感染症の疫学的状況
本年3月時点の状況


従来株、デルタ株、オミクロン株等、新型コロナウイルスは変異を重ねてきており、オミクロン株の流行は比較的長期間継続してい
るが、BA.1系統、BA.5系統等、オミクロン株の中での亜系統の変異も繰り返されている。国によって優勢の系統は異なるが、現時点
で、我が国ではBA.5系統が主流となっていた。



オミクロン株の重症度に関するデータとしては以下の通り、デルタ株と比較してオミクロン株の流行下では全体的に重症度等は低下
しており、特に高齢者以外の者では大部分の人は感染しても軽症で、入院を要することはまれである。一方で、高齢者と基礎疾患のあ
る者は、若年者と比較すると重症化するリスクがある。
・ 高齢者におけるリスクとしては、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(ADB)において、一部の自治体のデータ
を利用した年齢階級別の重症化率及び致死率が提出されており、オミクロン株流行期では、デルタ株流行期と比較して全ての年代で
重症化率及び致死率が低下しているとともに、60歳未満の重症化率及び致死率が0.01~0.03%及び0.00~0.01%であるのに対して、
60・70歳代では0.26~1.22%及び0.18~0.70%、80歳以上では1.66~5.04%及び1.53~4.57%と、高齢であるほど重症化率及
び致死率が高い傾向にあった。

○ 年に複数回の感染拡大がみられるが、特に年末年始において、比較的多くの死亡者数等を伴う感染拡大がみられた。

そ の 後 の 状 況
【流行株の主流の状況】
○ 令和5年9月時点で、引き続きオミクロン株の流行が続いており、流行の主流はBA.5系統からXBB系統に移り変わっている。


オミクロンXBB系統については、第75回厚生科学審議会感染症部会(令和5年4月27日開催)における議論では、感染者増加の優
位性や免疫逃避に関する知見があるが、重症度の上昇の兆候は見られず、現時点で他のオミクロン株の亜系統と比較して公衆衛生上の
リスク増加につながる証拠はないとされている。

16