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06参考資料2_令和6年度以降の新型コロナワクチン接種について(第55回予防接種基本方針部会資料1) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36490.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第57回 11/22)《厚生労働省》
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【2】新たな知見等について

(2)免疫の保有状態及びワクチンの有効性・安全性等

免疫の保有状態及び新型コロナワクチンの有効性・安全性等のまとめ②
その後の科学的知見等
【免疫の保有状態について】
○ 令和5年7月22日~8月21日に診療所で採取された検査用検体の残余血液を用いた、小児・高齢者を含む各年齢群における抗体保
有状況の調査では、全体としては、抗N抗体(※1)保有割合は51.1% (95%CI: 49.6-52.6%)、抗S抗体(※2)保有割合は92.9%
(95%CI: 92.1-93.7%)(速報値)であった。また、年齢群別では、抗N抗体保有割合は5~29歳では70%前後と若年者で高い傾向で
ある一方、高齢者では低かった。抗S抗体は、5歳以上の年代で85%を超えており、0ー4歳の区分でも約75%が保有していた。
(※1)ワクチンを接種した場合は、抗S抗体のみが陽性となる。
(※2)新型コロナウイルスに感染した場合は、抗N抗体と抗S抗体の両方が陽性になる。

【ワクチンの有効性について】
○ 3月以降に報告のあった、オミクロン株対応2価ワクチンの疫学的知見や、より長期にわたって有効性の推移を評価した主なものは
以下の通り。
・ オミクロン株対応2価ワクチンの追加接種を受けた者を、従来型ワクチン接種済みの者と比較した際の相対的な有効性として、感
染に対する予防効果は接種2週間後をピーク(28.9% [95%信頼区間(95%CI):24.7-32.9])として、接種後16週には有意な
効果が認められなかった一方で、入院又は死亡に対する予防効果は経時的に逓減するものの、接種20週後においても一定程度維持
(38.4% [13.4-56.1])されていた。
・ 新型コロナワクチン非接種者と比較した場合の、オミクロン株対応2価ワクチン接種の入院予防効果は、接種180日後までには大
幅に低下したが、重症化予防(ICU入室や死亡の予防)は、接種180日まで50%以上を維持した。
・ 従来型ワクチンの3回以上の接種を受けた者(65歳以上)を、ワクチン未接種の者と比較したオミクロン株流行下における有効性
として、入院に対する予防効果は接種12~14か月後において52.3%[95%CI:43.7-59.6]であった。
【ワクチンの安全性について】
○ 引き続き、副反応検討部会等における評価を実施し、接種後に報告された死亡、心筋炎・心膜炎等の症状や、接種回数・ワクチン種
別・性年齢等の観点から評価し、評価時点において、ワクチン接種によるベネフィットがリスクを上回ると考えられ、ワクチンの接種
体制に影響を与える重大な懸念は認められず、引き続き国内外の情報を収集しつつ、新型コロナワクチンの接種を継続していくことと
してよいとされている。
【新型コロナウイルス感染症を取り巻く状況】
○ 新型コロナウイルス感染症に対しては、重症化予防等の効果がのある抗ウイルス薬(ニルマトレルビル/リトナビル、モルヌピラビ
ル、レムデシビル、エンシトレビル)等が複数利用可能となっている。また、抗ウイルス薬の多くは一般流通しており、重症化リスク
を有する患者を含め、抗ウイルス薬等による治療がより円滑に実施できる状況となっている。
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