よむ、つかう、まなぶ。
06参考資料2_令和6年度以降の新型コロナワクチン接種について(第55回予防接種基本方針部会資料1) (24 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36490.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第57回 11/22)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
【2】新たな知見等について
(2)免疫の保有状態及びワクチンの有効性・安全性等
オミクロン株対応2価ワクチンによる追加接種の有効性
第47回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会
2023(令和5)年6月16日
資料
1-1
(改)
(2価ワクチン(BA.4-5)によるXBB系統に対する発症効果、ワクチン接種者との比較)
オミクロン株対応2価ワクチンによる追加接種の、従来型ワクチン(2~4回目)接種後の者と比較した相対的な発
症予防効果は、XBB/XBB.1.5関連の感染に対して、18~49歳で49%、50~64歳で40%、65歳以上で43%だった。
2価ワクチンの発症予防効果は、BA.5及びXBB/XBB.1.5のいずれに対しても同様のVEを示す結果だった。
Link-Gelles, et al1(MMWR, 2023)
研究内容:米国における薬局やコミュニティの検査会
場において、2022年12月1日から2023年1月2日の
間に、Covid-19様症状で検査を受けた18歳以上の者を
対象とした症例対照研究。PCRのスパイクS遺伝子の増
幅の有無等により、BA.5関連又はXBB/XBB.1.5関連
のウイルス亜系統への感染として分類し、1価ワクチ
ンの2~4回接種のみ(2価ワクチン未接種)の場合
と比較した、1価ワクチンの2~4回接種後2価ワク
チンの1回追加接種の場合の発症予防効果を評価。
結果:29,175名が解析された。検査陰性者は15,527
名、検査陽性者のうちBA.5関連は10,596名、
XBB/XBB.1.5関連は3,052名であった。1価ワクチン
のみを接種した者の最終接種からの期間は、検査陽性
者で中央値13か月(IQR=11-17か月)、検査陰性者
で13ヶ月(11-18か月)であった。
発症予防効果は右表の通り。
この結果から、筆者は、BA.5関連及びXBB/XBB.1.5
関連の感染に対する発症予防効果は概ね同等であり、
接種後少なくとも3か月の追加的な保護効果が確認さ
れたと報告している。
1 Ruth Link-Gelles, Allison Avrich Ciesla, et al., Early Estimates of Bivalent mRNA Booster Dose Vaccine Effectiveness in Preventing Symptomatic SARS-CoV-2 Infection Attributable
to Omicron BA.5– and XBB/XBB.1.5–Related Sublineages Among Immunocompetent Adults —Increasing Community Access to Testing Program, United States, December 2022–
January 2023., MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2023 Feb 3;72(5):119-124.
24
(2)免疫の保有状態及びワクチンの有効性・安全性等
オミクロン株対応2価ワクチンによる追加接種の有効性
第47回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会
2023(令和5)年6月16日
資料
1-1
(改)
(2価ワクチン(BA.4-5)によるXBB系統に対する発症効果、ワクチン接種者との比較)
オミクロン株対応2価ワクチンによる追加接種の、従来型ワクチン(2~4回目)接種後の者と比較した相対的な発
症予防効果は、XBB/XBB.1.5関連の感染に対して、18~49歳で49%、50~64歳で40%、65歳以上で43%だった。
2価ワクチンの発症予防効果は、BA.5及びXBB/XBB.1.5のいずれに対しても同様のVEを示す結果だった。
Link-Gelles, et al1(MMWR, 2023)
研究内容:米国における薬局やコミュニティの検査会
場において、2022年12月1日から2023年1月2日の
間に、Covid-19様症状で検査を受けた18歳以上の者を
対象とした症例対照研究。PCRのスパイクS遺伝子の増
幅の有無等により、BA.5関連又はXBB/XBB.1.5関連
のウイルス亜系統への感染として分類し、1価ワクチ
ンの2~4回接種のみ(2価ワクチン未接種)の場合
と比較した、1価ワクチンの2~4回接種後2価ワク
チンの1回追加接種の場合の発症予防効果を評価。
結果:29,175名が解析された。検査陰性者は15,527
名、検査陽性者のうちBA.5関連は10,596名、
XBB/XBB.1.5関連は3,052名であった。1価ワクチン
のみを接種した者の最終接種からの期間は、検査陽性
者で中央値13か月(IQR=11-17か月)、検査陰性者
で13ヶ月(11-18か月)であった。
発症予防効果は右表の通り。
この結果から、筆者は、BA.5関連及びXBB/XBB.1.5
関連の感染に対する発症予防効果は概ね同等であり、
接種後少なくとも3か月の追加的な保護効果が確認さ
れたと報告している。
1 Ruth Link-Gelles, Allison Avrich Ciesla, et al., Early Estimates of Bivalent mRNA Booster Dose Vaccine Effectiveness in Preventing Symptomatic SARS-CoV-2 Infection Attributable
to Omicron BA.5– and XBB/XBB.1.5–Related Sublineages Among Immunocompetent Adults —Increasing Community Access to Testing Program, United States, December 2022–
January 2023., MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2023 Feb 3;72(5):119-124.
24