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06参考資料2_令和6年度以降の新型コロナワクチン接種について(第55回予防接種基本方針部会資料1) (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36490.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第57回 11/22)《厚生労働省》
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【2】新たな知見等について

(2)免疫の保有状態及びワクチンの有効性・安全性等

第51回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会
基本方針部会

オミクロン株対応2価ワクチン(BA.4-5対応型)の有効性

資料1
(改)

2023(令和5)年1月26日

(入院予防効果、死亡予防効果、ワクチン接種者との比較)

オミクロン株対応2価ワクチンを追加接種した者における入院、死亡のハザード比は、従来型ワクチンのみを2回以
上接種した者と比較し、それぞれ0.28、0.32(予防効果に換算すると72%、68%)であったと報告されている。

Arbel et al1( Lancet Infectious Diseases, 2023 )

研究内容: イスラエルのClalit Health Services※1の会員で、オミクロ
ン株対応2価ワクチンの追加接種対象者※2である、65歳以上の者が対
象。2022年9月27日から2023年1月25日までの期間において、オミ
クロン株対応2価ワクチン接種者と従来型ワクチンのみを2回以上接
種した者における入院、死亡を比較することで、オミクロン株対応2
価ワクチンの追加接種による入院予防効果、死亡予防効果を分析した
後ろ向きコホート研究。過去のワクチン接種回数やコロナ感染回数、
社会人口統計学的因子と基礎疾患を多変量回帰分析で調整。観察期間
は最長120日間
結果:計569,519名(オミクロン株対応2価ワクチン接種者:
134,215名、従来型ワクチンのみを2回以上接種した者:435,304
名)が解析された。オミクロン株対応2価ワクチン接種者における入
院、死亡の調整ハザード比※4は、従来型ワクチンのみを2回以上接種
した者と比較し、以下の通りであった。
(平均観察時間は、非接種状態で 102 日、接種後状態で 68 日)



入院の調整ハザード比:0.28 [95%CI: 0.19ー0.40]



死亡の調整ハザード比:0.32 [0.18ー0.58]

2価ワクチン追加接種者の入院の調整ハザード比

2価ワクチンの非接種者(赤)と接種者(青)の累積入院リスク
(120日間)

2価ワクチン追加接種者の死亡の調整ハザード比

※1 イスラエルにおける4つのヘルスケア組織のひとつ。保険者機能と医療提供機能を兼ねており、65歳以上の約2/3が加入している。
※2 イスラエル保健省のガイドラインに基づき、過去3か月以内に新型コロナワクチンを接種又は新型コロナウイルスに感染した者、及び初回シリーズ接種を完了していない者は除外された。

1. Arbel, Ronen and Peretz, Alon and Sergienko, Ruslan and Friger, Michael and Beckenstein, Tanya and Yaron, Shlomit and Hammerman, Ariel and Bilenko, Natalya and Netzer,
Doron, Effectiveness of a bivalent mRNA vaccine booster dose to prevent severe COVID-19 outcomes: a retrospective cohort study. Lancet Infect Dis. 2023 Aug;23(8):914-921.

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