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06参考資料2_令和6年度以降の新型コロナワクチン接種について(第55回予防接種基本方針部会資料1) (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36490.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第57回 11/22)《厚生労働省》
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【2】新たな知見等について

(2)免疫の保有状態及びワクチンの有効性・安全性等

オミクロン株流行期における従来型ワクチンの有効性の持続期間
(初回及び追加接種、入院予防効果、ワクチン未接種者との比較)
オミクロン株流行期に、新型コロナワクチン未接種者と比較した従来型ワクチン3回以上接種12ー14か月後の入院予
防効果は、18ー64歳で18.3%、65歳以上で52.3%であった。また75歳以上において、3回接種者と比較した4回
接種の入院予防効果は接種2-11週後をピークに、6か月後以降は3回接種者と同程度まで低下した。
Kirsebom FCM et al1(Lancet Infectious Diseases, 2023)
研究内容:英国において、2022年6月13日ー2022年12月25日に病院で新型
コロナウイルスPCR検査を受けた18歳以上の者が対象。①従来型ワクチン2回
又は3回以上接種者と未接種者、②75歳以上で従来型ワクチン4回接種者と従
来型ワクチン3回接種後6か月以上経過した4回目未接種者を比較し、オミク
ロン株流行期における従来型ワクチン接種の新型コロナウイルス感染症による
入院※1予防効果を評価したテストネガティブデザインの症例対照研究。背景因
子として過去のコロナ検査陽性歴の有無・陽性の株が調整されている。
結果:①63,251名が解析された。2回接種者で735名、3回以上接種者で
3,111名、未接種者で2,043名が入院した。新型コロナワクチン未接種者と比
較した、従来型ワクチン2回又は3回以上接種の入院予防効果は以下の通り。
 2回接種15か月以上後
‒ 18ー64歳: 25.2% [95%CI:9.6ー38.2]
‒ 65歳以上: 40.2% [31.0ー48.1]
 3回以上接種12ー14か月後
‒ 18ー64歳: 18.3% [-6.5ー37.3]
‒ 65歳以上: 52.3% [43.7ー59.6]

新型コロナワクチン未接種者と比較した
従来型ワクチンによる初回接種及び追加接種の
入院予防効果
18ー64歳における初回接種

18ー64歳における追加接種

65歳以上における初回接種

65歳以上における追加接種

②34,857名が解析された。4回接種者で6,571名、 3回接種後6か月以上の
者で3,004名が入院した。従来型ワクチン3回接種後6か月以上の者と比較し
た、75歳以上における従来型ワクチン4回目接種の入院予防効果は以下の通り。
 4回目接種2-11週後: 51.9% [48.2ー55.3]
 4回目接種6ー9か月後:-1.8% [-15.1ー10.0]

※1 18歳以上で、急性の呼吸器感染症を伴い、2日以上の入院があった者を解析対象としている。
1. Kirsebom FCM, Andrews N, Stowe J, Ramsay M, Lopez Bernal J. Duration of protection of ancestral-strain monovalent vaccines and effectiveness of bivalent BA.1 boosters against COVID-19
hospitalisation in England: a test-negative case-control study. Lancet Infect Dis. 2023;S1473-3099(23)00365-1.

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