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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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2.幼児期までのこどもの育ちの5つのヴィジョン
(羅針盤としての5つのヴィジョン)
○本答申では、子育て当事者の立場からの知見、脳科学・発達心理学・公衆衛
生学・小児科学などの科学的知見、幼児教育や保育における実践や理論を背
景とする専門的知見などを踏まえてなされた議論をもとに、「こどもの育ち」
そのものについての身体的・精神的・社会的ウェルビーイングの観点を踏ま
え、以下の5つを『育ちのヴィジョン』の柱として整理した。
○これらは、普遍的に重要な考え方を踏まえつつ、現代の我が国の社会的状況
に鑑みて、当面の羅針盤として特に全ての人と共有したい基本的視点を整理
したものである。

(1)こどもの権利と尊厳を守る
(2)「安心と挑戦の循環」を通してこどものウェルビーイングを高める
(3)「こどもの誕生前」から切れ目なく育ちを支える
(4)保護者・養育者のウェルビーイングと成長の支援・応援をする
(5)こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す
(5つのヴィジョンの関係性)
○生涯にわたるウェルビーイング向上のためには、その前提として、全ての人
の責任の下で、権利主体としてのこどもに必ず保障しなければならない権利
と尊厳が、全てのこどもにひとしく保障されることが重要である。
その上で、乳幼児の発達の特性も踏まえ、ウェルビーイング向上において特
に重要な「アタッチメント(愛着)」と「遊びと体験」に着目し、
「安心と挑戦
の循環」という考え方を整理している。
○これらは、直接的には乳幼児の育ちを支える時に重要なことだが、そのため
には「こどもの誕生前」から切れ目なく育ちを支えることが不可欠である。
○また、こどもの誕生後も含めて、乳幼児は身近な保護者・養育者の影響を強
く受けることや、保護者・養育者自身にとっても「こどもの誕生前から幼児
期まで」は最初期であり、特に支援が必要であることを踏まえ、
「こどもの育
ち」そのものを支える観点から、こどもとともに育つ保護者・養育者のウェ
ルビーイングと成長を支えることが重要である。
○さらに、このように家庭を基本として養育の第一義的責任を有する保護者・
養育者の役割が重要であるからこそ、その養育を社会が支え、応援すること
が大事である。また、こどもは家庭のみならず、様々な環境や人に触れなが
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