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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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園・施設の空間のみならず、これらの空間をつくる「こどもを見守る人」
が重要であり、この「こどもを見守る人」には、幼児教育・保育施設や地
域子育て支援の運営者、民生委員・児童委員などが含まれる。これらの人
は、こどもと直接接する人の立場になり得るが、同時に「こどもを見守る
人」として、こどもが安全に過ごす空間をつくり、こどもが置かれている
状況を確認するとともに必要に応じて改善していく重要な役割を果たす。

<地域の空間>
○こどもが暮らす「地域の空間」は、直接的に、また、保護者・養育者等を
介して間接的に、こどもの育ちに影響を与える重要な要素である。この地
域の空間の豊かさを確保する人としては、近所や商店の人、居住地域の地
方公共団体の職員など、
「地域社会を構成する人」が挙げられる。
○これらの地域社会を構成する人との間においても、『育ちのヴィジョン』
の内容を共有し、地域社会の未来を担うこどもの育ちを直接的・間接的に
応援する社会をつくることが、こどもの育ちに係る質にとって重要であ
り、このことがこどもたちの社会への信頼感の形成にもつながる。その際、
共生社会の実現に向け、どのような地域に生まれても、心身の状況や置か
れている環境等にかかわらず、ともに生きていくことのできる地域の空
間を保障していくことも、こどものウェルビーイング向上に欠かせない。

<施策や文化>
○我が国の「施策や文化」は、保護者・養育者、こどもと直接接する人、こ
どもが過ごす空間、地域の空間の全てに影響を与え、間接的にこどもの育
ちに影響を与える。この施策や文化をつくる主要な関係者としては、政策
に携わる人、こどもの育ちに直接関わる企業の人、保護者・養育者などが
働く企業の人、多様な情報を伝達したり、聴き取った人々の声を届けたり
するメディアの人など、
「社会全体の環境をつくる人」が挙げられる。こ
れらの人は、保護者・養育者の働き方も含めたこどもの育ちに係る質を巡
る社会の仕組みづくり、こどもに触れるおとなの過ごす環境づくり、こど
もの育ちに係る適切な情報のわかりやすい発信などを通じて、人々の認
識に影響を与え得る立場にあるため、これらの人との間でも『育ちのヴィ
ジョン』を共有していくことがこどもの育ちにとって欠かせない。
○特に、こども家庭庁を司令塔とする政府は、別紙2を踏まえ、自らも社会
全体の環境をつくる重要な役割を担う者であり、
『育ちのヴィジョン』の
実現を強力に牽引することが求められる。

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