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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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ロセスにおけるその重要性を共有することが必要である。
○こどもの育ちに必要な「アタッチメント(愛着)」は、こどもが怖くて不安な
時などに身近なおとな(愛着対象)がその気持ちを受け止め、こどもの心身
に寄り添うことで安心感を与えられる経験の繰り返しを通じて獲得される安
心の土台である。また、「アタッチメント(愛着)」は、こどもが自分や社会
への基本的な信頼感を得るために欠くことのできないものであり、こどもの
自他の心の理解や共感、健やかな脳や身体を発達させていくものである。
○安定した「アタッチメント(愛着)」は、自分や他者への信頼感の形成を通じ
て、いわゆる非認知能力の育ちにも影響を与える重要な要素であり、生きる
力につながっていく。また、
「愛着」という言葉は、保護者・養育者とこども
の関係のみを指す印象を持つことがある。もとより、保護者・養育者はこど
もが「アタッチメント(愛着)」を形成する対象として極めて重要である29も
のの、保育者など、こどもと密に接する特定の身近なおとなも愛着対象にな
ることができる。

③幼児期までのこどもの育ちに必要な豊かな「遊びと体験」
(豊かな「遊びと体験」)
○乳幼児期からウェルビーイングを高めていく上では、上述の「アタッチメン
ト(愛着)」を基盤として、人や環境との出会いの中で、豊かな「遊びと体験」
を通して外の世界へ挑戦していくことが欠かせない要素である。
○乳幼児の育ちの最大の特徴とも言える行為が「遊び」である。また、自然に
触れたり、芸術や地域行事などの文化に触れて感性を育んだり、日常生活に
おける豊かな「体験」を得たりすることも重要である。
○本答申では、
『育ちのヴィジョン』の理念や基本的な考え方を全ての人でわか
りやすく共有する観点から、「遊びと体験」を念頭に、「安心と挑戦の循環」
において「挑戦」という表現をしている。
○こどもの生活の中心を占める「遊び」について、こどもの育ちにおける重要
性の過小評価も見られる中で、生涯にわたるウェルビーイング向上のために
乳幼児期に必要な豊かな「遊びと体験」について、できる限り具体的な場面
が浮かぶように留意しつつ、
「遊びと体験」についての考え方を、こども目線
の「遊び」の観点から整理した。
○また、豊かな「遊びと体験」を通した挑戦は、基盤となる「アタッチメント
(愛着)」さえあれば乳幼児が主体的に向かうものではない。多様なこどもや
おとなとの出会い、モノ・自然・絵本等30・場所等との出会いを通して、様々

29

こうした観点からも、後述のとおり、保護者・養育者のウェルビーイングと成長を支えること

は重要である(2.
(4)参照)

3要領・指針解説においては、園児が興味や関心を抱き、主体的に関われるような環境の一つ

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