よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ら豊かに育っていくが、こどもの育ちに関する家庭や地域などの社会の情勢
変化により、今の親世代が乳幼児期を過ごした時代と変化している現代の社
会構造を踏まえ、こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増していくこと
が必要である。
○身体的・精神的・社会的な観点(バイオサイコソーシャルの観点)を踏まえ
ながら、このような考え方で整理した5つのヴィジョンを共有して、国や地
方公共団体が「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」に関係するこども施
策を推進すること等を通じて、全ての人とともに具体的な取組を進め、それ
らを不断に見直し、一層充実させていくことを期待する。

(1)こどもの権利と尊厳を守る
○『育ちのヴィジョン』は、生涯にわたるウェルビーイング向上のために、
「こ
どもの誕生前から幼児期まで」を全ての人で支えていく必要があることにつ
いて、基本的な考え方を整理したものである。そのためには、最低限のこど
もの育ちに係る質の保障と、そこからの質の向上の双方が重要である。
〇一方で、こどもの心身の状況や置かれた環境等に十分配慮しつつ、乳幼児の
ウェルビーイング向上を支える観点が重要であることや、全ての人と乳幼児
の育ちに関する考え方を共有すること自体が大切な観点であることから、乳
幼児の育ちに必要なことや、避けるべき内容の具体例を論じるのではなく、
乳幼児の権利や尊厳に基づいて、こどもの育ちに係る質の保障と質の向上に
関する基本的な考え方を整理することとした。
○こども基本法は、児童の権利に関する条約のいわゆる4原則、
「差別の禁止23」
「生命、生存及び発達に対する権利24」「児童の意見の尊重25」「児童の最善の

23

『育ちのヴィジョン』が前提とする共生社会の実現に向けた考え方として、
「1.
」で整理した

考え方も参照。
24

全てのこどもの生命・栄養状態を含めた健康・衣食住が安全・安心に守られる必要があり、そ

のためには、
「幼稚園教育要領解説」
「保育所保育指針解説」
「幼保連携型認定こども園教育・保
育要領解説」
(以下「3要領・指針解説」という。
)にも関連する記載があるように、こどもが食
事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなどの生活習慣を習得することについ
て、適切な時期に適切な支援をしていくことが求められる。
25

乳幼児期の発達の特性を踏まえれば、こどもの意見は必ずしも言葉で表されるものではなく、

様々な思いや願いとして多様な形で表れる。例えば、保育所等におけるこどもの睡眠について
も、一人一人多様なペースがあり、睡眠に関する個人差を踏まえて配慮をすることなども、その
ような思いや願いを受け止め、尊重することにほかならない。
14