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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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育者のみならず、保護者・養育者にならない人も含め、思春期、青年期の
時から、教育機関や地域においてこどもの育ちや子育てについて学んだ
り、体験したりすることができる機会が重要である。また、こどもも「こ
どもまんなか社会」のつくり手であり、乳幼児同士のみならず、学童期か
らこどもの育ちについて学んだり、関わったりする機会があることが重
要である。

<乳児期>
○危険や疾病などから生命を守ることを含め、生きるために基本的なこと
の全てにおいて、保護者・養育者や直接接するおとなに大きく依存する時
期であり、また、こどもにとって必須の「アタッチメント(愛着)」を形
成するはじめの重要な時期でもある。また、保護者・養育者にとって、子
育て期の中でも特に大変さを感じやすい時期であり、こどもの育ちに係
る質を保障する観点からも、産後の母親・父親の支援、保護者・養育者同
士がつながること、子育ての喜びや悩みを共有したり、子育ての知恵を学
んだりすることができる場があること、保護者・養育者の子育ての負担感
や孤立感の緩和などを全ての人で支えていく必要がある。
○育ちを切れ目なく支える観点から、こどもの誕生前後で大きく生活環境
が変わる保護者・養育者に対して、支援を求めにくい事情がある人も含め、
妊産婦・乳幼児の健診や地域子育て支援など様々な機会を活用し、多職種
による重層的な支援が届くことが重要である。

<概ね1歳から3歳未満>
○基本的な身体機能や運動機能が発達し、様々な動きを十分に楽しみなが
ら、人やモノとの関わりを広げ、行動範囲を拡大させていく時期である。
また、家庭の状況等によって幼児教育・保育施設へ就園していないこども
も多いが、ひとしい育ちを保障する観点から、こどもがどのような環境に
あっても、
「こどもの育ち」そのものの質に関する観点から必要な支えが
あるように留意する必要がある。
○育ちを切れ目なく支える観点から、保護者・養育者の就労環境や幼児教
育・保育などの利用状況が変わるタイミングでも、こどもの育ちに係る質
が共通して保障されるよう、全ての保護者・養育者は必要な事項を認識す
ることが重要である。

<概ね3歳以上から幼児期の終わり>
○多くのこどもが、幼児教育・保育施設等において、同年齢・異年齢のこど
もとの関わりを通して育っていき、義務教育段階につながっていく時期
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