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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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避けたい関わり、こどもの主体性の発揮に向けて必要なことなど、家庭教育
支援やこどもの権利の観点も含め、子育てに関して、わかりやすく信頼でき
る情報が保護者・養育者に届くことや、保護者・養育者がそういった情報に
主体的にアクセスし、学べることが必要である。また、必要なのは情報だけ
でなく、専門性を持って保護者・養育者とともにこどもの育ちを見取り、見
守り、こどもの理解を促すなど、単に支援を行うのみならず、保護者・養育
者の成長に伴走する人の存在も重要である。

(5)こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す
○幼児期までに限らず、本来、こどもの育ちに係る質には、保護者・養育者や、
こどもに関わる専門職のみならず、全ての人がそれぞれの立場で、直接・間
接あるいはその両方の形で影響している。養育の第一義的責任を有する保護
者・養育者の役割は重要であるからこそ、こどもの育ちに関する家庭や地域
などの社会の情勢変化も踏まえ、現代の社会構造に合った発想で、こどもの
育ちを支える環境や社会の厚みを増していくことが必要である。
○また、こどもが直接触れる人や空間という観点では、こどもは保護者・養育
者や保育者のみならず、様々な人と関わり合い、家庭のみならず様々な空間
で日々を過ごしており、これらの日々の生活はこどもにとって全て連続して
いる。特に、幼児期までは、こども自身が自分の状況や思い・願いを言葉で
伝えにくいこともあり、学童期以降のこども以上に、周囲のおとなが一人一
人のこどもの思いや願いを受け取り、こどもの状況や思い・願いを共有し、
生活の連続性に配慮して積極的に育ちを支えることが重要である。
○そのためには、様々なこどもと直接接する人、こどもが過ごす空間(幼児教
育・保育施設や子育て支援の施設のみならず、公園、図書館、科学館などの
様々な体験施設や自然環境、デジタル空間も含む。以下同じ。)、地域の空間、
社会全体の施策や文化に関わる全ての人がこどもの育ちの質に与える影響に
ついて、環境(社会)の広がりやつながりの観点から、わかりやすく「見え
る化」することが有効と考えられる。このため、本答申では、別紙1の「こ
どもまんなかチャート40」を作成し、保護者・養育者、こどもと直接接する人、
こどもの過ごす空間、地域の空間、施策や文化といった層ごとに整理した。
○なお、地域において、
「こどもまんなかチャート」の様々な立ち位置でこども
を支える人同士をつなぐ、コーディネーターの役割も必要である。

者が子育てに悩んだ時に適切な支援につながることができるようにするための取組が推進されて
いる。
40

「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」に、社会の様々な立場の人がどのような立ち位置

で、こどもを支える当事者となり得るのかについてわかりやすく図式化したもの。全ての人が当
事者となり、
「こどもまんなか」という一貫した考え方の下でこどもの育ちを保障していくとい
う理念や、こどもも「こどもまんなか社会」のつくり手であるという考え方も表している。
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