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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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な感覚を働かせながら、環境からの刺激を受けることが必要であり、そうし
た豊かな「遊びと体験」の機会を、保護者・養育者、幼児教育・保育施設や子
育て支援施設の保育者などを含めた全ての人の取組を通じて、日常的に保障
することにより、乳幼児の更なる挑戦を支援・応援していくことが大切であ
る。
(「遊び」そのものの保障)
○乳幼児期のこどもの生活の中心は遊びである。ここでの遊びとは、多くは葉
っぱを拾うことなどの名もない遊びであり、こどもが主体的に興味を持ち、
面白いと感じて夢中になって心と身体を動かして行う行為である。遊びは何
らかの効果を求めてさせるのではなく、遊びそれ自体が目的である。
○また、遊びは、現在を十分に楽しみ、自分の思いを発揮することを通して幸
せに生きることそのものである。言い換えれば、こどもが現在を自分らしく、
よりよく生きるために保障されることであり、ウェルビーイングにつながる
ものである。遊びを保障することは、こどもの「楽しい」
「したい」という思
いや願いを尊重することであり、その中で遊びが変化しながら、やがて自分
のやりたいことを成し遂げるための目的のある遊びにもつながっていく。
(乳幼児の育ちにとって重要な「遊び」)
○遊びには、こどもの様々な育ちを促す重要な機能がある。こどもが遊びに没
頭し、身体の諸感覚を使い、自らの遊びを充実、発展させていくことは、言
語や数量等の感覚などの認知的スキルや、創造性や好奇心、自尊心、想像力
や思いやり、やり抜く力、相手や現実の状況と折り合いをつける力などの社
会情動的スキルの双方を育むことに加え、多様な動きを身に付け、健康を維
持することにつながる。ひいては、生涯にわたるウェルビーイングにつなが
る31。
(多様なこどもやおとなとの出会い)
○こうした遊びにおいて、こどもは特定のおとなとの関係だけではなく、多様

として、絵本、物語などのような園児にとって身近な文化財のある生活環境などが考えられると
している。また、こども家庭庁こども家庭審議会では、こどもたちの健やかな育ちに役立てるた
め、
「児童福祉文化財」と称して、絵本や児童図書等の出版物、演劇やミュージカル等の舞台芸
術、映画等の映像・メディア等の優れた作品を推薦している。
31

文部科学省中央教育審議会の幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会が令和5年2月にとり

まとめた「学びや生活の基盤をつくる幼児教育と小学校教育の接続について~幼保小の協働によ
る架け橋期の教育の充実~」においても、0歳から 18 歳までの学びが連続している中で、こども
は遊びを通して学ぶという幼児教育の特性についての認識を社会と共有し、幼児期において遊び
を通して育まれてきた資質・能力(認知能力・非認知能力)が、小学校以降の学習に円滑に接続
するよう教育活動に取り組む重要性について示されている。
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