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参考資料6 日本専門医機構提出参考資料 (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37585.html |
出典情報 | 国民・患者に対するかかりつけ医機能をはじめとする医療情報の提供等に関する検討会 医療機能情報提供制度・医療広告等に関する分科会(第2回 1/29)《厚生労働省》 |
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サブスペシャルティ領域専門研修細則 第二版
いことに留意しなければならない。殊に複数の基本領域と連携するサブスペシャルティ領
域では、異なる基本領域専門医が同一のサブスペシャルティ領域専門医となりうるが、こ
れらが全く異なる診療を行う専門医であったり、異なる診療部門で、同一の傷病に対して
連携なく個別の診療が行われているようなことは、前記の趣旨からして容認しえない。
また、これを容認すれば専門医制度自体の根幹を揺るがしかねない。よって、複数の基本
領域が関与するサブスペシャルティ領域では、合理的で一貫性のある医師像を設定し、そ
れを専門医制度における研修内容、認定や更新内容に反映させる必要がある。
7.4 基本領域との連携
サブスペシャルティ領域は基本領域と連携している。専門医としての基礎的研修を基本
領域で終え、サブスペシャルティ領域の研修を行うことを原則とするので、どのような基
本領域と連携を行うのかは明確にされていなければならない。連携のない基本領域からサ
ブスペシャルティ領域の専門研修を行うことは認められない。基本領域との連続性や連携
性を考慮して次項に示す専門研修カリキュラムが策定される必要がある。なお、複数の基
本領域専門医が同一のサブスペシャルティ領域を構成する場合は専門医制度整備上の留意
点として別に複数の基本領域からなるサブスペシャルティ領域の指針を示す。
7.5 専門研修カリキュラム
専門研修カリキュラムは専門医資格取得に必要な教育課程、すなわち専門研修の内容や
計画を発達段階や学習目的に応じて配列したものである。その内容は基本領域専門医有資
格者を対象としたものでなければならない。前述の専門医像に基づいて、その領域の専門
医が行う標準的医療とその能力を明示し、その能力涵養に必要な知識や技能を如何に修練
するかを示す。専門研修カリキュラムは専門医の品質を示し、カリキュラム項目達成とそ
の確認によって専門医としての品質保証、すなわち専門医資格が付与される。以下の項目
についての記載を要する。なお、複数の基本領域が関与する場合には、複数の基本領域か
らなるサブスペシャルティ領域の指針に従う。
① 理念・目的: 当該領域が本邦の医療において果たす役割を明示し、それ実践する
専門医がいかなる存在なのかを明らかにする。本制度において認定される専門医は専門性
を強調するがあまり、専門外を排除して国民の健康と福祉に不利益を負わすことのないよ
うに努めなければならない。その趣旨を理念に明示することを求める。
② 到達目標(修得すべき知識・技能・態度)
: 医師に要求される基本的能力に加え
て、各領域で育成する専門医が修得しなければならない診療能力について明示する。
ⅰ.専門知識: 範囲と要求水準
ⅱ.専門技能: 診察、検査、診断、処置、手術などの範囲と要求水準(自身で実施可
能、指導を受けて実施可能など)
ⅲ.医師としての倫理性、社会性: 基本領域専門医にも求められるが、サブスペシャ
ルティ領域の専門性に鑑みたコミュニケーションの能力、医療倫理、医療安全、医
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いことに留意しなければならない。殊に複数の基本領域と連携するサブスペシャルティ領
域では、異なる基本領域専門医が同一のサブスペシャルティ領域専門医となりうるが、こ
れらが全く異なる診療を行う専門医であったり、異なる診療部門で、同一の傷病に対して
連携なく個別の診療が行われているようなことは、前記の趣旨からして容認しえない。
また、これを容認すれば専門医制度自体の根幹を揺るがしかねない。よって、複数の基本
領域が関与するサブスペシャルティ領域では、合理的で一貫性のある医師像を設定し、そ
れを専門医制度における研修内容、認定や更新内容に反映させる必要がある。
7.4 基本領域との連携
サブスペシャルティ領域は基本領域と連携している。専門医としての基礎的研修を基本
領域で終え、サブスペシャルティ領域の研修を行うことを原則とするので、どのような基
本領域と連携を行うのかは明確にされていなければならない。連携のない基本領域からサ
ブスペシャルティ領域の専門研修を行うことは認められない。基本領域との連続性や連携
性を考慮して次項に示す専門研修カリキュラムが策定される必要がある。なお、複数の基
本領域専門医が同一のサブスペシャルティ領域を構成する場合は専門医制度整備上の留意
点として別に複数の基本領域からなるサブスペシャルティ領域の指針を示す。
7.5 専門研修カリキュラム
専門研修カリキュラムは専門医資格取得に必要な教育課程、すなわち専門研修の内容や
計画を発達段階や学習目的に応じて配列したものである。その内容は基本領域専門医有資
格者を対象としたものでなければならない。前述の専門医像に基づいて、その領域の専門
医が行う標準的医療とその能力を明示し、その能力涵養に必要な知識や技能を如何に修練
するかを示す。専門研修カリキュラムは専門医の品質を示し、カリキュラム項目達成とそ
の確認によって専門医としての品質保証、すなわち専門医資格が付与される。以下の項目
についての記載を要する。なお、複数の基本領域が関与する場合には、複数の基本領域か
らなるサブスペシャルティ領域の指針に従う。
① 理念・目的: 当該領域が本邦の医療において果たす役割を明示し、それ実践する
専門医がいかなる存在なのかを明らかにする。本制度において認定される専門医は専門性
を強調するがあまり、専門外を排除して国民の健康と福祉に不利益を負わすことのないよ
うに努めなければならない。その趣旨を理念に明示することを求める。
② 到達目標(修得すべき知識・技能・態度)
: 医師に要求される基本的能力に加え
て、各領域で育成する専門医が修得しなければならない診療能力について明示する。
ⅰ.専門知識: 範囲と要求水準
ⅱ.専門技能: 診察、検査、診断、処置、手術などの範囲と要求水準(自身で実施可
能、指導を受けて実施可能など)
ⅲ.医師としての倫理性、社会性: 基本領域専門医にも求められるが、サブスペシャ
ルティ領域の専門性に鑑みたコミュニケーションの能力、医療倫理、医療安全、医
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