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参考資料3 「薬害を学ぼう 指導の手引き(改訂版)」 (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000197733_00007.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第23回 3/26)《厚生労働省》 |
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指導上のポイント
○生徒それぞれの意見を発表しあったり、グループで討議したりする。初めから解説
が付された6つの全ての事例に共通する要素を見つけようとすると難しい場合があ
るので、一部の事例にのみ共通する点を拾い出した上で、それらをまとめると上記
考察結果の例につながることを理解させる。
※全部の事例に共通するわけではないが、一部の事例に共通する要素を分類すると、
① 製薬企業が薬を製造する段階で何らかの問題があったもの
② 薬に問題があることがわかった段階で、国や製薬企業が被害を防止するために必要な
策をとらなかったとされたもの
③ 薬を使用する医療従事者(医療機関)/薬局の使用方法が適切ではないとされたもの
に分けられる。
○テキスト p.1-2 内の薬害について解説した文章の中で、上記①~③に対応する箇所は
以下のとおり。
(以下は発生時期順)
【上記①に対応するもの】
MMRワクチン接種による無菌性髄膜炎(p.2 右上)
はしか(M)
、おたふくかぜ(M)
、風しん(R)を予防するワクチンの接種により、多くの
子どもが無菌性髄膜炎(ウイルスにより脳の膜に炎症が起こる病気)などを発症し、重い後
遺症や死亡などの被害も発生しました。製薬会社が国に報告していない薬の作り方をしてい
た、国の監督が不十分だったなどと指摘されました。
【上記②に対応するもの】
クロロキンによる網膜症(p.1 左下)
マラリア(亜熱帯・熱帯地域に多い感染症)治療のために開発された「クロロキン」という
薬を使った人に、目が見えにくくなるなどの症状が起こりました。製薬会社が薬の危険性に
ついて注意を払っていれば、被害を最小限に食い止められたかもしれません。
【上記①②に対応するもの】
血液製剤によるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染(p.1,2 中央上)
主に血友病(出血時に血が止まりにくい病気)の患者が止血・出血予防の薬として使用して
いた非加熱血液製剤にHIVが含まれていたため、多くの血友病患者がHIVに感染しまし
た。製薬企業は薬の危険性を知りながら販売を続け、国はHIV感染防止の有効な対策をと
らなかったことで被害が拡大しました。
血液製剤によるC型肝炎ウイルス感染(p.2 中央)
出産や手術の際に、止血剤として使用された血液製剤にC型肝炎ウイルスが入っていたた
め、多くの人がウイルスに感染し、慢性肝炎や肝がんなどの病気になりました。製薬企業の
製造責任は重く、国は甚大な被害の発生、拡大を防止できませんでした。
【上記③に対応するもの】
解熱剤による四頭筋短縮症(p.1,2 中央下)
乳幼児期に熱を下げる薬などがみだりに筋肉注射されたことで、膝が曲がらないなどの被害
が全国的に起きました。
…。
陣痛促進剤による被害(p.2 右下)
陣痛促進剤による胎児の死亡や重度の脳性麻痺、母親が死亡するなどの被害が起きました。
薬の効き具合の個人差が大きいにもかかわらず適切な使用方法が徹底されなかったことなど
が原因と言われています。
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○生徒それぞれの意見を発表しあったり、グループで討議したりする。初めから解説
が付された6つの全ての事例に共通する要素を見つけようとすると難しい場合があ
るので、一部の事例にのみ共通する点を拾い出した上で、それらをまとめると上記
考察結果の例につながることを理解させる。
※全部の事例に共通するわけではないが、一部の事例に共通する要素を分類すると、
① 製薬企業が薬を製造する段階で何らかの問題があったもの
② 薬に問題があることがわかった段階で、国や製薬企業が被害を防止するために必要な
策をとらなかったとされたもの
③ 薬を使用する医療従事者(医療機関)/薬局の使用方法が適切ではないとされたもの
に分けられる。
○テキスト p.1-2 内の薬害について解説した文章の中で、上記①~③に対応する箇所は
以下のとおり。
(以下は発生時期順)
【上記①に対応するもの】
MMRワクチン接種による無菌性髄膜炎(p.2 右上)
はしか(M)
、おたふくかぜ(M)
、風しん(R)を予防するワクチンの接種により、多くの
子どもが無菌性髄膜炎(ウイルスにより脳の膜に炎症が起こる病気)などを発症し、重い後
遺症や死亡などの被害も発生しました。製薬会社が国に報告していない薬の作り方をしてい
た、国の監督が不十分だったなどと指摘されました。
【上記②に対応するもの】
クロロキンによる網膜症(p.1 左下)
マラリア(亜熱帯・熱帯地域に多い感染症)治療のために開発された「クロロキン」という
薬を使った人に、目が見えにくくなるなどの症状が起こりました。製薬会社が薬の危険性に
ついて注意を払っていれば、被害を最小限に食い止められたかもしれません。
【上記①②に対応するもの】
血液製剤によるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染(p.1,2 中央上)
主に血友病(出血時に血が止まりにくい病気)の患者が止血・出血予防の薬として使用して
いた非加熱血液製剤にHIVが含まれていたため、多くの血友病患者がHIVに感染しまし
た。製薬企業は薬の危険性を知りながら販売を続け、国はHIV感染防止の有効な対策をと
らなかったことで被害が拡大しました。
血液製剤によるC型肝炎ウイルス感染(p.2 中央)
出産や手術の際に、止血剤として使用された血液製剤にC型肝炎ウイルスが入っていたた
め、多くの人がウイルスに感染し、慢性肝炎や肝がんなどの病気になりました。製薬企業の
製造責任は重く、国は甚大な被害の発生、拡大を防止できませんでした。
【上記③に対応するもの】
解熱剤による四頭筋短縮症(p.1,2 中央下)
乳幼児期に熱を下げる薬などがみだりに筋肉注射されたことで、膝が曲がらないなどの被害
が全国的に起きました。
…。
陣痛促進剤による被害(p.2 右下)
陣痛促進剤による胎児の死亡や重度の脳性麻痺、母親が死亡するなどの被害が起きました。
薬の効き具合の個人差が大きいにもかかわらず適切な使用方法が徹底されなかったことなど
が原因と言われています。
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