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07【参考資料2】肺炎球菌コンジュゲートワクチン(小児用)作業チーム報告書 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40343.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第25回 5/23)《厚生労働省》
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「評価・分析編」
肺炎球菌コンジュゲートワクチン(小児用)の考え方
生物学的製剤基準上の名称: 沈降7価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジ
フテリア毒素結合体)
1. 対象疾患の影響について
対象疾病
ワクチンに含まれている血清型の肺炎球菌に起因する侵襲性感染症(本来であ
れば菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される病態)、肺炎、
中耳炎。
(1)対象疾患の個人および社会に対する影響
① 臨床症状
i) 臨床症状、予後、後遺症
肺炎球菌は、特に乳幼児においては、血液中に侵入し、菌血症を起こすことが
ある。菌血症では発熱が主症状である。菌血症から敗血症に進展すると、血圧
低下、DIC、臓器不全などの重篤な症状を呈する。菌血症から髄膜炎をきたすと、
発熱、頭痛、意識障害、項部硬直、痙攣などが見られる。
ii) 鑑別を要する他の疾患
他の細菌による菌血症/髄膜炎、ウイルス性髄膜炎
iii) 検査法

培養、抗原検査、PCR (キット化された PCR 体外診断薬は無い)
② 疫学状況
i) わが国における状況
罹患率 1,2
5 歳未満人口 10 万人当たり・年
髄膜炎以外の侵襲性感染症
髄膜炎

18.8 (2008 年) 21.0 (2009 年)
2.9 (2008 年) 2.6 (2009 年)

人口比率で算出した国内の年間患者発生数(人)
髄膜炎以外の侵襲性感染症
1022 (2008 年) 1139(2009 年)
髄膜炎
155 (2008 年) 142 (2009 年)

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