よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


07【参考資料2】肺炎球菌コンジュゲートワクチン(小児用)作業チーム報告書 (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40343.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第25回 5/23)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

接種スケジュールを図 6 に示す。
図6

キャッチアップの必要性
千葉県における全例調査では肺炎球菌による侵襲性感染 171 例のうち 2 歳以上 5
歳未満の症例が 30.4% (52/171 症例)、5 歳以上の症例が 7.6% (13/171 症例)で
あったとの報告がある 36。また、2005-2006 年の細菌性髄膜炎の全国調査でも、
肺炎球菌性髄膜炎 48 症例の内訳は、0 歳 (24 例)、1 歳 (10 例)、2 歳 (4 例)、
3 歳 (3 例)、4 歳 (3 例)、8 歳 (1 例)、9 歳 (1 例)、11 歳 (2 例)と、2 歳以上
5 歳未満の症例が 20.8% (10/48 症例)、5 歳以上の症例が 8.3% (4/48 症例)を占
めた 37。2-4 歳および 5 歳以上の未接種者に対するワクチン接種(キャッチアッ
プ)を考慮する必要がある。
4. 総合的な評価
(1)インパクトに対する評価
特に乳幼児では肺炎球菌感染により侵襲性肺炎球菌感染症を起こすことがあ
る。抗菌療法の発達した現代においても肺炎球菌性髄膜炎の予後に改善はみら
れず、治癒 88%、後遺症 10%、死亡 2%と報告されている。加えて近年、薬剤耐性
株が増加しており、治療困難な症例が増加している。基本的に発症すれば治療

24