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07【参考資料2】肺炎球菌コンジュゲートワクチン(小児用)作業チーム報告書 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40343.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第25回 5/23)《厚生労働省》
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が 1 回 6,090 円以上 6,650 円以下になれば、ワクチン接種費が感染予防による
削減医療費を上回るものの、その費用対効果は一般的な閾値である 500 万円
/QALY を下回る。
一方、社会の視点で分析を行った場合、予防接種関連の費用(接種費用+家
族等の生産性損失)が、ワクチン投与によって削減できる費用を 2.9 億円上回る。
本人の生産性損失(死亡費用)まで含めた場合は、接種関連費用が 593.5 億円・
削減される費用が 596.0 億円となり、2.4 億円の削減となる。便益費用比は 1.004
である。
なお、予防接種費や出生数などの条件が今後も不変であると仮定した場合の、
将来定常状態になった状態での単年度費用推計の結果は次の通りである。(注:
単年度費用推計では、割引は適用しない。)
定期接種を導入した際の予防接種費の増分は年間約 448.4 億円であるが、予防
接種費以外の保健医療費は年間約 256.5 億円減尐し、さらに家族等の生産性損
失が年間約 220.4 億円減尐することから、社会の視点では定期接種化により1
年あたり約 28.6 億円の費用減尐となる。さらに本人の生産性損失の減尐分(年
間約 15.6 億円)も考慮すると、1年あたり約 44.1 億円の費用減尐となる。

図1

マルコフモデル(小児用モデル)

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