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07【参考資料2】肺炎球菌コンジュゲートワクチン(小児用)作業チーム報告書 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40343.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第25回 5/23)《厚生労働省》
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表3
7 価コンジュゲートワクチンによる肺炎の予防効果(臨床症状および胸
部 X 線写真で診断された肺炎、1000 人・年あたりの症例数)
コントロール


ワクチン
接種群

効果(%)
(95%信頼区
間)

P

PP 解析
3 回以上接種(16 ヶ月未
満小児)または 3 回+追
加接種 1 回(16 ヶ月以上
小児)群での比較

11.0

8.7

20.5
(4.4-34.0)

0.02

30.3*
(10.7-45.7)

0.0043*

ITT 解析
1 回以上の接種群での

10.1

17.7
(4.8-28.9)

0.01

25.5*
(6.5-40.7)

0.011*

解析法

8.3

比較

*, WHO 基準による胸部 X 線写真の読影をおこなった場合の数字(文献 8)
PP 解析においても ITT 解析においても、すべての肺炎(起炎菌を特定しない)
に対する防止効果が、統計的な有意差をもって示された。
iii) 中耳炎に対する効果 (二重盲検試験)
米国カリフォルニア州で行われた 37,868 人の小児に対する二重盲検試験では、
7 価コンジュゲートワクチン接種により 1 歳未満児の中耳炎による受診が 8.2%
減尐(95%信頼区間 5.1-11.1)、1 歳から 2 歳児の中耳炎による受診が 8.7%減尐
(95%信頼区間 5.8-11.6)したことが示されている 9。
フィンランドで実施された 1,662 人の乳幼児を対象とした二重盲検試験におい
ては、7 価コンジュゲートワクチン接種により、ワクチン含有血清型肺炎球菌に
よる中耳炎が 57%減尐(95%信頼区間 44-67)している 10。
②-2 観察研究により示されたワクチンの効果
(ワクチン接種率拡大による直接および間接効果を見ている)
i) 侵襲性感染の変化
i)-1 米国における変化
米国では 2000 年に 7 価コンジュゲートワクチンが導入され、2006 年生まれの小
にのワクチンの接種率は 93%に達する。この高い接種率により、ワクチン接種
をした小児のワクチン含有血清型による侵襲性感染症が顕著に減尐下だけでな
く、ワクチン接種を行っていない成人のワクチン含有血清型による侵襲性感染
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