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参考資料2:総薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議中間とりまとめ (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43236.html
出典情報 厚生科学審議会 臨床研究部会(第36回 9/4)《厚生労働省》
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あるとの指摘がある。この背景として、大学病院等に勤務する医師が診療や教
育に係る業務負担の増大、地域医療への貢献等により疲弊し、研究開発に十分
なリソースを充てられていないことで、全体としての創薬力の低下を招いていると
の指摘もある。医療現場全体の働き方改革が進められていくなかで、医療 DX や
AI 利用による業務効率化に積極的に取り組むとともに、先端的な医療や臨床試
験を実施する大学病院の研究開発力の向上に向けた環境整備を推進すること
が重要である。 17
○ AMED の研究開発支援において、各省庁に紐づく施策・事業の間に壁が存在す
るという指摘を真摯に受け止め、基礎・応用研究の段階から創薬という開発目的
を見据えたプロジェクトを推進するため、資金の配分先や使い方、ファンディング
の仕組み等について検討を行うべきである。また、AMED の研究開発支援に限ら
ず、内閣官房・内閣府が司令塔機能を十分に発揮し、政府一体として我が国の
創薬力の向上に向けた施策・事業を推進すべきである。
(リアル・ワールド・データの二次利用の推進)
○ 我が国では、欧米諸国と比較して、リアル・ワールド・データ等の研究利用がしづ
らい状況にあることが指摘されている。これまで匿名化情報の利用は進められて
きたが、研究利用への期待が大きい、仮名化情報(氏名等を削除して仮名化し
た情報)の利用は進んでいない。また、我が国には、医療等データに関する様々
なデータベース(DB)やレジストリが分散して存在しており、研究者や企業等が利
用する際の手続の煩雑さや厳格な利用環境が求められるなど、利用者の負担
が大きいことも指摘されている。
医療等データの研究利用を促進するため、仮名化情報の利活用を推進すると
ともに、データの品質の確保等、研究者や企業等が様々な DB のデータを一元的
に、安全かつ効率的に利用できる情報連携基盤の構築を進めることが重要であ
る。

17

文部科学省の「今後の医学教育の在り方に関する検討会」において令和 5 年 9 月に中間取りまとめが行
われている。本構想会議の取りまとめも踏まえ、引き続き検討していくことが重要である。

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