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参考資料2:総薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議中間とりまとめ (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43236.html
出典情報 厚生科学審議会 臨床研究部会(第36回 9/4)《厚生労働省》
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おわりに
○ 創薬力強化のためにも、その基盤となる先進医療や研究開発を支える大学病院・
医学部等の医療・研究現場が危機に瀕しているとの指摘を重く受け止め、医学教
育・研究、医療提供体制、医療保険制度等を見渡し、我が国の医療における様々
な課題に取り組むとともに、民間保険の更なる活用等も含め、不断の改革に取り
組むべきである。
○ 創薬力の強化は、最新の薬を待ち望む患者・家族のためにも、我が国の経済成
長のためにも必要なことである。創薬はアカデミア、臨床、関連産業の総力戦であ
り、全体としての発展につながるよう、様々な分野の意見の反映が必要である。 25
さらに、患者中心の医療と成長産業としての医療が両立することを、広く国民や医
療従事者に広めていくことが重要であるとの意見があった。
○ 本構想会議の議論においても、エコシステムの構築は長期戦であり、組織体制や
予算面において持続的に政策が実施される仕組みを実現すべきとの意見があっ
た。また、国内外の最新の研究・開発の状況などについて、日ごろから官民が情
報を共有することで、状況の変化をとらえたより効果的な取組ができることが重要
であるとの意見もあった。 26
○ これらの議論を踏まえれば、創薬力強化に関して本構想会議の目標達成を目指
すためにふさわしい適切な KPI を設定した上で、全体戦略を堅持しつつ常に最新
の情報を仕入れながら継続的に達成状況を評価し、施策の推進と適切な見直し
につなげていくことが重要である。
○ これらの取り組みが着実に進むこととなれば、
 小児や難病、希少疾病等で苦しむ患者にとっては、これまで入手が困難であ
った国内外からの最新の医薬品を用いることが可能となり、治療が進展する。
 製薬企業にとっては、様々なフェーズにおける有機的な連携が進み、国内外
からの幅広いシーズを活用した創薬が活性化され、新たな市場開拓や企業の
25

◎基礎・応用段階と実用化段階で別々の考え方が必要であり、例えば基礎研究においては多様な視点か
ら幅広い支援を行う一方で、実用化研究においては、産業界の目線に基づいた支援を行うといったことに
ついて、官民で意識の共有を図るべき。
(上野参考人)
26
◎エコシステム構築は長期の視点を持つ必要がある。組織体制や予算が継続的に確保され、持続的に政
策が実施される在り方を実現すべき。
(牧構成員)
◎薬を生む、薬を育てる、薬を売るという3つの観点から日本が魅力的であることが重要であり、長期視
点で、これらの状況変化を捉えながら、効果的な国のリソース配分、政策実行を行うために、官民で継続
的に議論を行う場、いわゆる官民連携協議会、が必要ではないか。
(岩﨑真構成員)

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